(cache) 玄海原発、MOX装てん作業開始 国内初のプルサーマルへ - 47NEWS(よんななニュース)
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  •  6月、九電玄海原発3号機の燃料取扱棟で、ピットと呼ばれる保管庫にクレーンで移されるMOX燃料=佐賀県玄海町

    玄海原発、MOX装てん作業開始 国内初のプルサーマルへ

     九州電力は15日、定期検査中の佐賀県玄海町の玄海原発3号機(加圧水型軽水炉、118万キロワット)で、プルサーマル発電用のプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料の装てんを開始した。順調に進めば11月上旬から発電を再開。段階的に出力を上げて12月上旬にも通常運転に戻し、国内初のプルサーマルがスタートする見通しだ。

     燃料装てんは同日午前8時に始まった。「ピット」と呼ばれる深さ約12メートルのプールの水中で、専用クレーンを使って燃料集合体を1本ずつ持ち上げ、慎重に原子炉に差し込んでいく手順。通常のウラン燃料4体に続き、同11時8分に1体目のMOX燃料を装てんした。作業は19日まで続く予定で、16日に作業の様子を報道陣に公開する。

     九電は8月末から玄海3号機の定期検査を開始。検査期間中にウラン燃料集合体193体のうち3分の1ほどを交換する。新たに装てんする燃料集合体の一部、16体をMOX燃料に置き換える予定だ。

     プルサーマルは、四国電力の伊方原発(愛媛)、中部電力の浜岡原発(静岡)も2010年以降に順次開始する見通し。

      【共同通信】