きょう、知人の山梨県の教員からメールが届きました。中身はとみると、「民主党の輿石東参院議員会長(最近、幹事長職務代行という肩書きもつきましたね)を支援する政治活動で、政治資金規制法違反(虚偽記載)で略式起訴(罰金刑)され、県教育委員会から停職3カ月の処分を受けた山梨県教職員組合の元財政部長が、その後、順調に昇進して4月から小学校の教頭になっているけど知っているか?」とのことでした。
山梨県では、組合活動を熱心に行うことが出世コースとなっている(逆に組合ににらまれると昇進できず、僻地に飛ばされる)ことは私自身、何度も書いてきたことなので驚きはありませんでしたが、「やはり根本的に間違っている」「教育現場はそういうことでいいのか」という憤りのような思いを禁じられません。
くだんの長田英和氏は、処分を受けた平成18年3月の時点で46歳でしたから、今は49歳か50歳でしょうか。当時の甲府区検の当時の調べによると、長田氏は山教組の政治団体、県民主教育政治連盟の広瀬智徳会長と共謀し、県政連の平成15年分の政治資金収支報告書に個人からの寄付が1021万円あったにもかかわらず、寄付金額に「ゼロ円」などと虚偽を記載し、県選挙管理委員会に提出した、とあります。
以前のエントリでも書きましたが、山教組と県政連は長年にわたって教員や教員OB2人らから「校長3万円、教頭2万円、一般教員1万円、OB教員5000円」などの半強制カンパを繰り返し、それを政治資金収支報告書に記載していませんでした。カンパには領収書は発行されず、総額も使途も明らかにされないまま、輿石氏らへのヤミ献金にあてられていたわけです。これらの事実については、産経紙面でもこのブログでも繰り返し指摘してきた通りです。そして、そうした構図の上に今日の輿石氏の立身出世があるわけです。
ちょうど、12日に山梨県昭和町で開かれた輿石氏の国政報告会の様子を山本記者がメモ起こししてくれたので、それを紹介しておきます。聴衆は700~800人だったそうです。ここまで来賓たちが輿石氏を持ちあげているのを読むと、いっそ悲しい気持ちにすらなるのです。こんなことで、本当に、本当によいのでしょうか。
日ごろ輿石先生にご指導をいただいている。おかげで山梨の地でしっかりと、地に足のついた活動を展開できている。さらにはまた、輿石先生は山梨県を越えて、活動の範囲は、いまやオールジャパンになられた。幹事長職務代行、まさに日本を駆けめぐり、一昨年の参院選、衆院選を勝利に導いていただいた。長年の政権交代の夢を、輿石先生のご指導の下で実現できた。輿石先生の指導力は欠かせない。土曜日に山梨県連幹事会、ぜひ参院選のご出馬をたまわってほしいという声が噴出した。いざとなりましたら、活動を開始することを確認して幹事会を終えた。いずれにしても鳩山内閣が船出をしてますます、大事な時期。輿石先生にこれからも先頭に立って旗をふってほしい。後輩を導いてほしい。
本日は私が最も尊敬している輿石先生の報告会、各地から代表するみなさま、本当に大勢、盛大に開催されますこと、心からお喜び申し上げます。誠におめでとうございます。しかも、こちらへ参りまして、来賓の皆様の顔ぶれを見渡してみますと、まずは県知事さん、市町村長さん、議会のみなさん、さらにその上中央から連合の新しい会長さんもわざわざご出席されている。全国47都道府県で、一議員の国政報告会にこのような顔ぶれが全部そろうのは、輿石先生の会合以外にないと思います(拍手)。私は、岩手県でございますが、まあ、県民のみなさんからいろいろとご支援いただいているが、連合からもいただいているが、しかしながら一国会議員の報告会に中央から連合会長が来るなんちゅうことは岩手県ではありえません(会場から笑い)。そういうことを考えてみましても、本当にこれは言葉だけでなくして、いかに輿石先生がみんなの期待を担い、信頼を得、人望を得ているかと。この一事をもってもみなさまにはおわかりにいただけると思う(拍手)。
3年半前、私も民主党の代表に思いかけず選ばれました。私は民主党にとっては新参者でございましたので代表に推されるとは思ってもみなかったのですが、ご承知のような事件がおきまして、おまえやれ、ということになりました。で代表に就任してすぐ、ご記憶にあるかと思いますけども、千葉県の衆院選の補選がありました。まあ、それ以来、ずーと、今日に至るまで、選挙、選挙で日常を送ってきたわけでございますけども、私が代表に就任してからも、また、先般、みなさんにご迷惑をかけましたが、代表を代わってからも、今なお、本当に輿石先生のお助けをいただいて、今日まで私、仕事をさせてもらいました。そのおかげで、一昨年は参院で勝利しました。そして、先般の衆院総選挙では、本当に多くの国民のみなさまのご期待をいただきまして、山梨県では全部国会議員は民主党、自民党は一人もいなくなっちゃった(拍手)。まあちょっと、308人、それから参加がありまして、312人でございます。ちと、できすぎの感もありますけども、本当にこうした大勢の国民の期待を担って、鳩山内閣がスタートした。
私は期待が大きいだけに、本当に、ここでわれわれがみなさんに約束した国民の生活が第一、安全安心(こぶしを強くにぎって)、安定した国民の暮らしをきちんと民主党政権がつくりあげる、そういう役割を担わないといけない。それだけ重い使命と責任を負ったといえる。そういう民主党政権がおかげさまでできたんですけども、しかしながら、まだ必ずしも本当に安定した政権とは言い難い点がある。それは何かというと、参院では野党(与党の間違い!)で過半数を占めているが、民主党単独ではまだ過半数にいたっておりません。もちろんこれは、社民党、国民新党との連立を否定する意味ではございません。一緒にやってきた仲間ですから、これからもずっと、一緒にやっていくということに変わりはないんですけれども、本当に、国内的にも、国際社会においても、あー、日本は本当に安定した政権が、信頼できる政権が誕生したんだと、そう思ってもらうためには、やはり、民主党自身が衆参で多数を占めなくてはならない。本当に民主党政権が盤石になるためには、来年の参院選は、まさに大きな機会になるわけであります。
さきほどらい、輿石先生の来年の参院選の話が出ておりますが、そりゃもう、仮に本人がイヤだといっても、なんとしても出てもらわなければなりません!!(大きな拍手)。それが、これが本当に、鳩山政権が成立するにあたっても、党内をまとめるにあたっても、本当に輿石先生が参院をしっかりまとめ、衆院でも一緒になって力を尽くしてもらっていればこそ、今日の民主党がある。今、日本の置かれている状況は、国民のみなさんが思っているほど楽な、安定した状況ではありません。国内的にも、本気になって国民生活の安定のためにつくす。我々が努力する、それはもちろんだが、国際的にも日本を取り巻く環境は非常に厳しい。そして日本が本当に国民が安心して安定した生活を営むためには、今日では否応なしに、世界各国との協調をはかっていかなければならない。これはもうみなさんもおわかりのことだと思う。
そういう意味で、本当に私はこれからが、民主党政権が試されるときであると同時に 来年の参院選で政権を盤石なものにしていかなければならない。そういう意味で、これからも輿石先生のお助けを借りながら、まさに二人三脚で党運営に、党内結束のためにがんばってまいりたい。そのように考えておる次第です。本当にみなさんのお力で支えてくださる、そういう安心感の下で輿石先生も政治活動をしていくことができると思います。どうぞみなさん、本当に輿石先生が、民主党政権にとっても、日本の政治の安定のためにとっても、なんとしても必要な人材、政治家であるということをぜひさらに一層ご認識たまわりまして、なにとぞ後顧の憂いなく、盤石の体制で輿石先生をずっと今後も(声を張り上げ)国会に送っていただきますよう心からお願い申し上げてお祝いのごあいざつといたします。(拍手)
山梨県知事、南アルプス市長は省略
■古賀伸明連合会長あいさつ(要点のみ)
つい2、3日前の10月8、9日の定期大会で会長に選任されたところです。もう私が輿石先生の功績、実績、人柄をとやかくいうつもりはありません。私たち、労働運動の大先輩としても、われわれが尊敬をし、見習わければならない人物であります。前政権の残した爪あとは非常に深く重い。それをなんとか、民主党を中心とする政権が人、国民の生活第一、このことを主軸にすえながら政権運営、政治を行っていく。このために、われわれ連合も8月の総選挙では、政策を転換しよう、そのためには政権を交代する必要がある、ということで私たちなりにがんばってきた。もちろん遠く、諸先輩が思い描いた政権交代でございました。まさに、その土台を支えていたのがやはり輿石先生。
実は私、てっきり輿石先生、来年も出るものと思っていたが、まだご本人が決意されてないということですが、輿石先生(壇上に座る輿石の姿を見ながら)、きょうもう、決意されたら、こんなに多くの方がいらっしゃるんですから、いいんじゃないかと思ったしだいでございますが(会場から拍手)きっと、輿石先生、決断され、多くのみなさんの支持の下に、国政の場でもう一働き、ふた働きしていただきたい。そのために連合も全力を尽くしていきたい。さまざまな課題は山積しているが、民主党政権、課題をひとつひとう解決して、働く者の集団として、なんとか安心して、イキイキと働ける社会の実現のために歩を進めたい。輿石先生のますますのご活躍、そして、小沢幹事長、お誘いがあればどこにでも行きますので、ぜひお誘いただくことを申し上げてごあいさつといたします(小沢、壇上の自席で満面の笑み)
■中村譲・日教組中央執行委員長あいさつ(ほぼ完おこし)
この、国政報告会といった場で話をさせていただくのは初めて。なかなか難しい話し方をしないといけないのかな、と思っております。8月の大変暑い選挙でした。新政権ができあがりました、労働組合の立場でいうと、新しいと同時に親しい新政権ができて良かったなあと思っております。学校でいうと、ちょうど夏休みという期間でありまして、子供たちもそれなりに選挙への関心が高かったのではないかなあと思います。実際、当選した議員さんと話をしますと、自分の公営掲示板に張ってあるポスターをみて、演説を聴いて、あ、名がだれだれとか、この写真、ちょっと古いんじゃないかな、というようなことを子供たちが結構会話をしていたという話を聞きました。それはそれでやっぱりいいことではないかなあ、と思います。
教師の立場でいうと、授業の中で、マルマル政党のご支持を、とか、議員個人の名前あげるのは法律で禁じられておりますが、子供が政治に関心を持つということは将来の有権者でありますから、必要なことでありますし、大事なことと思っております。戦後、初めて選挙によって政権が交代した。一人ひとりの一票によって政権が替わる、文字通り民主主義の学校。その姿をみなさんが示したんだろうなと思っております。そういう意味でも、大変いい選挙であったなあと私は思っております。小沢一郎先生の話を聞きながら、山梨県教組の委員長でもあり、日教組の委員長だった田中一郎先生のことを思い出しました。輿石先生、よっぽど一郎という名にご縁があって、また好きなのかなあと思います。一郎さんについていけば間違いないと私は思っております(小沢は自席満面の笑み)。小沢さんが幹事長で、輿石先生が職務代行ということで、小沢、輿石という名前がつながりますと、恐怖政治が始まるんではないかとおっしゃる方がいらっしゃいますが、お2人に共通しているのは、若輩がいうのも何ですけども、決断力と行動力。これはトップのリーダーにとって、政治家にとって必要なことだろうなと思っております。その資質をお2人ともかねそなえているという風に思います。学校の教員であった私が言うんですからウソはついておりません、間違いございません(会場から笑い)。来年の7月に向けてあと9カ月、輿石先生、この場でご決断をいただき、すぐ行動に移っていただけるものと確信しております。
by 五十鈴屋
闇夜に日教組の高笑いが響き、…