2009年 10月 14日
坂出3人殺害事件 控訴審も死刑判決
おととし坂出市で幼い姉妹と祖母の3人が殺害された事件の控訴審判決です。高松高等裁判所は14日、被告の男に一審と同じく死刑判決を言い渡しました。判決によりますと川崎政則被告(63)はおととし11月、金銭トラブルから坂出市林田町の義理の姉、三浦啓子さん(当時58)と孫の山下茜ちゃん(当時5)、彩菜ちゃん(当時3)の3人を包丁で刺して殺害し、遺体を埋めたものです。川崎被告は一審の高松地裁で死刑判決を受け、控訴していました。裁判の争点は川崎被告の責任能力の有無でしたが14日の控訴審判決で高松高裁の柴田秀樹裁判長は、「犯行は被告の性格に由来するもので精神的な病気は考えられない」と完全な責任能力を認めました。そして、「恐怖と痛みの中で短い生涯を閉じさせられた姉妹は余りにあわれだ」として被告の控訴を棄却、一審と同じく死刑判決を言い渡しました。判決を受け姉妹の父親、山下清さんは「遺族の思いをくんでくれた判決が出て感謝しています」とコメントしました。一方、弁護側は判決を不服として即日、上告しました。

苗木を盗んだ窃盗容疑 県立高校教員を逮捕
今月6日、井原市のホームセンターに侵入し、販売用の花や苗木など約40鉢を盗んだとして、県立高校の教員の男が14日、警察に逮捕されました。窃盗と建造物侵入の疑いで逮捕されたのは高梁城南高校の川上校地に勤務する教員、川上時正容疑者(38)です。警察の調べによりますと川上容疑者は今月6日午後9時半ごろ、井原市笹賀町にあるホームセンターに侵入し、展示してあった販売用の花や苗木など約40鉢、7350円相当を盗んだ疑いです。警察の調べに対し川上容疑者は「苗木を親木にして増殖させようと思い盗んだ」と供述しているということです。川上容疑者は高校で園芸の実習などを指導していたということです。これを受け門野八洲雄教育長は「教職員の綱紀粛正を図り、県民の信頼回復に努めたい」とコメントしています。

県職員ボーナス 過去最大の引き下げ勧告
岡山県人事委員会は、県職員の給与について勧告を行いました。ボーナスを過去最大の幅で引き下げるよう勧告しています。人事委員会では、毎年民間企業と比較して県職員の給与を勧告しています。その結果、毎月の給与は差が極めて小さいとして据え置き、ボーナスは、0・35カ月分引き下げ、年間4.15か月分とするよう勧告しました。勧告通り実施されれば、職員の平均で、年収は13万円程度減るということです。一方で岡山県は、行財政改革の一環で今年度から県職員の給与を年平均7.4%減額する措置を行っていて、実際は民間の平均より低い額になります。

津田の松原 シロアリ被害の対策始まる
白砂青松の美しい景観で知られるさぬき市の津田の松原がシロアリの被害に見舞われています。香川県が14日から被害の対策に乗り出しました。瀬戸内海国立公園に指定されている津田の松原。1キロにわたる海岸に約3000本のマツが植えられています。14日は香川県から委託を受けた地元の造園業者が、伐採されたまま、残されていた切り株を掘り出していきました。津田の松原では、2年ほど前からシロアリによって、マツの木が枯れたり倒壊するなどの被害が増えており、香川県が対策に乗り出しています。これまでの調査で、シロアリがマツの古い切り株に巣を作り被害が広がっていることが分かっています。切り株の根は、深さ1.5メートルまで伸びていて、その根を通じて、シロアリが周辺の松に広がっていくということです。古いマツの切り株はまだ約150株残されていて、県では、順次撤去作業を進めていくことにしています。

違反建築パトロール
今月11日からの違反建築防止週間にあわせ、違反建築を取り締まるパトロールが14日、岡山県内で一斉に行われました。これは建築物の安全性を確保するため岡山県が毎年行っているもので、9つの市と町でパトロールが行われました。このうち、岡山市北区鹿田町に建築中の15階建てのマンションには、岡山市の職員などが訪れ、階段や廊下の幅が適正かどうか、消防設備が整っているかなど9つの項目でチェックしていました。岡山県によりますとパトロールした197カ所のうち、34カ所で現場に建築確認の表示を掲げていないなどの違反があったということです。県では、小さな違反が大きな事故につながる場合もあるので、厳しく取り締まりたいと話しています。