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2009年10月15日(木)

失業者融資や保険金詐取
甲府地検3容疑者起訴 虚偽申請で計72万

 「失業して従業員寮を追い出された」などと偽り、新設された失業者向けの融資や失業保険計約72万円をだまし取ったとして、甲府地検は14日、詐欺の罪で、笛吹市の無職小林春雄(50)と同市の型枠大工佐藤鉄也(48)、甲府市の無職生山勝彦(66)の3容疑者を起訴した。3人は起訴内容を認めているという。
 同地検によると、住居を失った失業者に住宅の初期費用を融資する「就職安定資金融資」が昨年12月に始まると知った小林被告が、失業保険と併せて不正申請し、金銭を詐取しようと計画。小林被告が昨年8月に廃業した会社で働いていた生山被告を通じ、生山被告宅に居候していた佐藤被告に犯行を指示。佐藤被告が実行役を務めた。
 起訴状によると、3人は共謀して昨年12月、佐藤被告が「廃業した小林被告の会社に勤務していた」と虚偽の申請をしてハローワーク甲府の職員に失業保険の受給資格決定をさせ、今年2〜4月に計46万2600円を入金させてだまし取った、としている。
 また、3人は共謀して昨年12月、中央労働金庫甲府支店で、佐藤被告が担当者に「失業して従業員寮を退去させられた」とうそを言い、受給資格がないのに就職安定資金融資の申し込みをして融資決定させ、合計25万8130円を振り込ませてだまし取った、とされる。申請時には、ハローワークにあらかじめ作成させた、同融資の対象者であることの証明書を提出していたという。
 厚生労働省によると、融資制度は昨年12月に創設。今月9日時点で約1万人が利用、約78億9千万円が融資された。14日現在、全国で6件の悪用事例が報告されている。同省就労支援室は「不正融資がないよう工夫しているが、犯罪集団による悪用など対処が難しい。審査基準の見直しも含めて今後の課題だ」としている。



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