大阪府の橋下徹知事(40)が不適切な表現のメールを知事に送ったことを理由に40代の保健所勤務の女性職員を厳重注意としたことに、「知事は大人げない」「(職員は)非常識」など賛否の声が多数寄せられていることが9日、分かった。府民課によると、8日夕方までに電話やメールで計93件の意見があり、橋下知事の対応に批判的なものが53件と過半数を占めた。
知事は1日、和歌山市の紀の川大堰(おおぜき)からの利水撤退で府の負担が約380億円に上ったことに絡み「僕の感覚と役所の感覚は違う。民間なら組織挙げて真っ青。何があっても給料が保障される組織は恐ろしい」と全職員にメールを送信。職員は2日、「配信の意味が分からない。愚痴はブログでしてほしい。こんな感覚を持つ人が知事であることの方が恐ろしい」などとするメールを送った。
知事は同日、このメールに対し「非常識さを改めること。言い分があるなら知事室に来るように」と返信。職員は5日に知事のメールを「一方的に送り付けられ未知の経験で恐怖」とした上で「お呼びなら公務をどけてでもお邪魔する」と再度送り返した。