幼虫の糞(ふん)を掃除しましょう! [飼育日記]
いよいよ、幼虫の排出物である、糞(ふん)の掃除をはじめましょう。
とは言っても、上の画像のような たくさんの糞を1つ1つ摘んで掃除していては
1日かかっても終わりません。ザルやふるい(中くらいの目の物)を使って効率よ
くマットと糞を分けましょう。上の画像は3令幼虫の糞ですので、かなり大きいです。
かぶとむしの幼虫は、わざわざ底から出てきて発酵マットの上に糞をするのです。
大変行儀が良い幼虫です。ですから、だんだん糞が増えていくのが良く分かります。
どの段階でやるのか?毎日観察してご自身が必要を感じた時にやって下さい。
結構大変なので、時期を限定すると嫌気が差します。ご自由にやる気のある時にやって
下さい。幼虫も、限界に達したら我慢できずに、マットから出てきて入りたがらないので
分かりますよ。たぶん・・・・・・
では糞はどれくらい大きいか?・・・次の画像を見て下さい。
結構な大きさでしょ?当然1令や2令幼虫の糞はもっと小さいのですが、
小さい糞は、あえてふるい分けしてマットから排除しません。この糞には
食べたマットを分解して吸収しやすくする大切な微生物などが含まれて
いるらしいのです。試しに糞がぜんぜん入っていない純粋なマットに幼虫を
入れてみたのですが、次の日に全員マットの上に出ていまして、あわてて
昨日掃除した糞を新しいマットにまぜてあげたら、落ち着きました。環境の変化に
順応できなかったのか?自分の寝床の匂いがしなかったのか?
幼虫くん・・・教えて!(なんとなく、糞をまぜた方がマットの食いがいいみたいです)
で、大きな糞を掃除して減った分のマットは継ぎ足して下さい。古いマットと、よ~く混ぜてあげてね。
なお、この糞の元であるマットは、くぬぎやナラの朽木を粉砕してつくられているのですが、
幼虫が分解消化した結果、大変良い 植物・野菜用肥料となります。
我家でも試しに、はつか大根を育ててみましたが、成長の早さ・みずみずしさ等、圧倒的に
幼虫の糞に軍配が上がりました。お試し下さい。(※注意:糞をプランターに入れて家の外
に出しておいたら、シロアリの巣となった事があります。よく考えたら、この糞は「木」から作
られた物。当然、シロアリには おいしい餌となったわけです。気づいた理由は、突如として
はつか大根の成長が止まり、枯れていったからです。)
他の用途として、ノコギリクワガタの産卵セットを作る時に、一番底に黒土をひくと産卵しやす
いと言われますが、黒土の代わりにかぶとむしの幼虫の糞をひくと(深さ1センチくらいでOK)
同様の効果があります。今年のノコギリクワガタの産卵セットにかぶとむしの糞を使用した所、
糞中に(糞を食べておりました)、約50匹の1~2令幼虫を発見しました。(♂1匹・♀2匹の同居セット)
来年もこの方法を試して見るつもりです。
いよいよ今回のまとめです。
12月~1月頃まで幼虫は発酵マットを食べまくります。様子を見ながら、糞の掃除と新しいマットの補充を繰り返して下さい。保水も忘れずに!
何度もマットをさわっていると、どれくらいの含水量が良いのか分かってきます。自分で意識しながら、マットをさわって下さい。(意外とマットの上方はサラサラなんですが、底の方は、じっとり湿ってマットが硬く詰まっているのが分かると思います。爪を立てて掘ると幼虫を傷つけてしまいますので、指の腹で掘って下さい。
参考までに、我家の幼虫は7月中旬孵化ー室内飼育で、9月30日現在 全長80ミリくらいです。
では、次回更新まで・・・・・