すとう信彦 & his band

社会起業家(チェンジメーカー)首藤信彦の日常活動とその仲間たち

変わってきた政策会議

2009-10-14 22:41:07 | Weblog
今日も長い一日だった。選挙後の日々がこんなに連日遅くまで仕事があるとは記憶していないが、やはり政策会議の連続が影響していると思う。それが連日続くのは一つには補正予算の修正と来年度予算の概算要求のアウトライン作りが関係しているのだろう。これは確かに、与党になってから体験することだ。それに加えて、政策会議自体がかなり変容してきたこともあると思う。これまで民主党は各分野の部会があり、政調があり、そして部会では各省庁の担当官僚との間でも激しいやりとりが行われた。しかし、今度は政策会議では一般議員は民主党の同僚だった政務三役と話すだけで、細かい点を官僚に問いただすこともできない。あまりクレームが激しいと、与党と政府は一体だ...みたいな議論になってしまう。実際、当初は政策会議はそんなムードで進んだが、さすがに議員側からの抗議や、現実の政策策定の限界から、議員側からの情報や意見を吸収しようという態度に変わってきたと感じるようになった。まあ、それはそれで、プロジェクトチーム形式にするとか、個々の議員に提案書を作らせるとか、いろいろなやり方があると思うが、何せ、戦後の政治で初めての事態ゆえに、試行錯誤になるのはやむをえないかな。
今日は地元で会合があり、さらに最後に県連で参議院補選の会議があった。この段階になると、出席議員の顔に疲労の色が濃く浮かぶ。まあ、補選は余計だよな..なんて言っている時期は過ぎた。ベルトを締めなおして再び駅頭に出て行こう!
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長い一日

2009-10-13 20:50:36 | Weblog
今日は本当に長い一日だった。民主党の各省庁の政策会議が佳境に入るというか、10月15日の概算要求アウトライン提出が迫ったとからというか、ともかく次々と会議が連続する。圧巻はやはり、早朝の厚生労働省の政策会議だった。入り口でどこかの秘書がチラシを配っていて、これも資料かと思って受け取ったら、なんとレセプトオンライン請求に関して民主党の原則化を求める要請書。内容は理解できるが、それが政策会議の入り口で配られるのは正直言っておどろいた。このブログでもこの問題をコメントで指摘している医師の方がおられるが、今回の案は完全義務化から現実路線にシフトしている。それが不十分であるとの主張も、現場の実情を考えれば当然でてくる意見だろう、今後の議論の深化を待ちたい。
会議場はいっぱいで、およそ民主党の中堅議員はほとんど集結したと言っても過言でないだろう。説明する政務官も質問する議員も医師や看護師だから、レベルの高いそれがゆえに妥協のない質疑が行われる。インフルエンザ対策にしても、通常は聞いたことのない対応が議論されていて、初心者の小生としても大変勉強になった。財務省の政策会議では藤井大臣が1930年代から、高橋是清や井上準之助の対応などを参照しながら説明するなど、かって新生党で大蔵大臣(本人の話を聞いてて自民党と誤解し、失礼しました)を務めた政治家の深い経験と洞察は現在、世界中で動き出した国際金融システムの革新を理解するにも大いに参考になった。1944年のブレトンウッズ会談以来の大改革が動き出している。日本も対症療法的な対応と同時に、半世紀に一遍になる国際金融システムの抜本改革自体に参画しなければいけないと、覚悟を新たにした。
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連休後遺症

2009-10-13 09:05:10 | Weblog
この連休は選挙からオヤジとの別離まで息つく間もなかったひと月で、ようやく活動の体制も個人的な心身を整える絶好の機会だったが、現実は疲労感と目の前に積み重なる書類に圧倒されてしまって、その機会を逸した感がある。それでも、政界から姿を消していた同僚とひさしぶりに再会、日米関係、アフガニスタン問題などに有意義な意見交換をすることができた。危機感を共有しながらも、話し込んだ仲町台のパークサイドカフェは人と犬であふれて「ああ、休日だなあ」という感覚だけは回復した。
今週はめちゃくちゃ忙しくなるので、宿舎への搬入物も含めてきちんと用意するつもりだったが、たちまち睡魔に襲われて眠ってしまった。
今朝、永田町の議員室に来たら、やり残した書類の山。おっと、それどころか、重要な会議をいくつかスキップしているではないか...
会議会議の連続で、一週間手帳はもう予定を作れない。一日手帳に切り替える潮時かも知れない。朝から暗澹たる気持ちだ。あ、厚生労働政策会議だ、参議院まで駆けていかなければならない...
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ある軍事評論家の死

2009-10-12 21:15:01 | Weblog
軍事評論家の江畑謙介氏が死去した。同じ専門分野だからもちろん良く知っている。1990年の湾岸戦争というものは、自国に関する限り、これまで戦争なんて死語だと思っていた日本に大きな衝撃を与えた。日本には本当の意味で、軍事専門家などはいない、また出てこないだろう。そのなかで、一応、擬似専門家としての役割を果たしたのが江畑さんだった。軍事情報誌のジェーン年鑑のエージェントというような役割で、日本には入ってこない情報をジェーン側から手に入れて、専門家としての評価を獲得した。それでも、でたらめな評論家に比べれば、はるかに中立的で高いレベルの情報提供だった。軍事オタクという言葉もこのころから出てきたが、江畑さんはある意味、そのハシリのようなものだった。まったく紛争地や実際の戦場に足を運ぶこともなく、兵器という切り口だけで戦争を論じる、日本にしか生まれない特異な軍事評論家だった。
それでもお互いに専門家として尊重しあい、もう10年近くになるがクラスター爆弾問題などでは、NGOの講演会にも講師として来て貰ったこともある。しかし、その後は政治、特に与党への傾斜が激しく、政府見解の応援みたいなことを軍事専門家のタイトルで行っていた。次第に自民党べったりになってきて、数年まえに会ったときには、自民党のプロパガンダの集会やイベントにも政治家に寄り添って立つようになった。きっと政治の世界にでていきたいんだなあ..と思ったことがある。軍人じゃあるまいし、評論家が皮の防寒服などを着てイベントに並んでいる姿をみて、悲しい思いをしたことがある。しかし、それでも60歳という若すぎる死を悼みたい。かって電話で講演を依頼したとき、ともかく生きていくためには、ひたすら原稿を書かなければならないみたいな理由で断ってきたが、やはり文筆だけでは生活は苦しかったのかもしれない。心よりのご冥福を祈りたい。
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スポーツ晴れ

2009-10-11 22:17:27 | Weblog
台風一過もあり、季節もあり、今日はまさに雲ひとつない晴天の秋晴れ。朝は綱島小学校を会場のスポーツフェスタで挨拶。地表の照り返しに、運動場が昔ながらの土の運動場だと改めて気づく。運動神経の乏しい小生などは、運動会なんていうと、必ず転んですりむいたものだ。高校のときにラグビーをやったが、タックルを受けると、腿全体がすりむいて、よくビフテキみたいだと自嘲気味に友人同士で話たものだ。神戸のほうで運動場の芝生化が普及していると聞くが、横浜ではどうだろうか?費用や養生の問題で難しいのかな?
港北区は巨大な人口を抱えた区だから、県議市議も12名にのぼる。これまでの伝統にしたがって、衆議員議員である小生が各議員を紹介するのだが、苗字は知っていても、名前のほうはうろ覚え。事前にリストを手にしていたが、今度は列の後半に並んだ市会議員の顔が良く見えずに苦労した。どこもかしこもフェスタだがいくつかハシゴして、東京へ。
夕刻に川崎で参議院補選候補の街頭演説会があり、県連からの依頼で急きょ応援に駆けつけた。菅直人さんが応援演説に来た。マイクの調子が悪くなったり、また菅さんも疲れ気味かという感じもした。まあ川崎関係議員が中心の活動だったが、川崎市長選で民主党公認と連合神奈川推薦の候補が異なっていて、一種のねじれ現象が応援側にもある。もうすこし丁寧な協力体制を作り上げないと、どこかで破綻が生じる。民主党が圧倒的な国民支持にあぐらをかいて、理念を欠いたまま中途半端な独自行動をとると危険だなと思う。
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ドイツ学園祭

2009-10-10 21:27:39 | Weblog
朝からPCのルーターが不調で大変。店が開くのを待って、駆け込むように新しいルーターを買ったのだが、これがまたなかなか言うことを聞かない。帰宅していた息子の助けをかりて、ようやく機能させた。昔はこんなことはあっという間に解決できたが、今は老眼鏡がないと何もできない...情けない限り。
昼前にセンター北を買い物で通ったら、自民党の女性候補が演説をしていた。皆さんまだ参議院補選にはまったく関心がないようで、何かスタッフに囲まれてぽつんとした雰囲気だった。
午後に山口県議とドイツ学園の学園祭に行く。校長そして学園祭に来ていたドイツ大使と懇談。日本の民主党政権にはけっこう厳しい目をむけていて、まあ、お手並み拝見というところだ。日本と同様、ドイツの政治の将来についても、悲観的な見解を言っていて、参考になった。ドイツでも長年ドイツ政治を引っ張っていたSPDの大敗で、政権交代は当然のことだが、それ以上に政治風土にも大きな影響がでるのではないか、と心配げだった。学園祭といっても、ステージや模擬店ばかりではなく、冷戦構造崩壊の中で、どうやってベルリンの壁崩壊まで社会や政治を引っ張って行ったかというような硬いテーマの展示が一番重要な空間に展開している。
運動場狭しと広がるテーブルや模擬店は、なんというか、こ洒落ていて、やはりヨーロッパの学校だなと思う。地域でも有名なのか、本当に沢山の近所の市民が参加してきて、こんなのは理想だなあと感心。しかし、普段は複数ある出入り口を正面の一箇所にかぎり、きちんとセキュリティ対策の基本を作っていた。この辺も学ばなければと、つくづく感じ入った。
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オバマ平和賞:小国の国際平和の作り方

2009-10-09 23:19:30 | Weblog
オバマ大統領が「核なき世界」を提唱ということでノーベル平和賞を受賞することになった。おめでとう!
ところで、ノーベル科学賞などは過去の実験や証明のように、成果に対する評価であり、平和賞も例外ではない。平和をもたらした個人さらには国連PKOのような団体の受賞も、平和構築の実績を受賞の根拠としている。一方、アウンサンスーチー女史や今回のオバマ大統領のように、まだ実績をあげていない人物への受賞がこの賞には特徴的だ。それは、ノルウェーというスカンジナビアの小国が、ノーベル賞という世界の権威を利用して、平和賞を贈ることによって、国際政治や国際社会に影響力を行使しようとしているのだと言っても過言でない。強大な軍事力もIBRDやIMFを動かすほどの経済力もない国が、一握りの賞金と国際的な名声というintangible asset(無形財産)を使って、自分たちが求める国際政治の理想を実現しようとする、実に巧みな政策展開なのだ。実はこのようなやり方をとっている小国にはスイスがある。国際赤十字というと何か、特定の国益と切り離された純粋にインターナショナルな組織のように考えられるが、そのICRC(国際赤十字委員会)幹部はスイス国籍を必要とするなど、きわめてスイスという国家の影響の強い組織なのだ。スイスは国連に加盟せずに、独自のネットワークと世界構想によって、同等のいやそれ以上の国際影響力を維持している。小国が独自性を発揮して国際社会で生きるには、これほどの努力を傾注しなければならないのだと我々に教えている。
オバマ大統領の核廃絶は逆に、大国が今後の国際社会で生き残る戦略の一環という側面がある。核に依存した戦略から、それを放棄することによって得られる安全保障を選択するのだ。翻って、日本には一体どのような生き残り戦略があるのか?いやおそらく、これからの世界が、国の生存をかけた競争社会だという認識すらないのだろう。圧倒的多数の議席を確保した与党に席をおきながら、背筋の寒くなる思いでオバマのノーベル賞受賞のニュースを見つめた。
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台風直下のポスター貼り

2009-10-08 21:32:19 | Weblog
日本列島直撃の台風ということで、予定されていた参議院補選公示日のポスター貼りは午後に延期。すでに雨自体はたいしたことがなかったが、風が強く、これではポスターを正確に貼るのには2人が必要。ボランティアの方には高齢の方も多く、危険ということで思い切って午後にまわした。それでもスタッフ・ボランティアの皆さん、ご苦労さまでした。
小生はなんと文部科学省の予算説明。今回の特別国会で一応、順番で文部科学担当ということになっているので、やむなく、地元をあきらめて文部省に参上した。前日の外務担当の予算説明には難があったが、こちらは補正予算の削減項目や削減ポリシーなどきわめて明確で、参考になった。やはり人の差かな?
午後に、NGO問題で阪口議員と協議。新人議員だけど、あっというまに議員の貫禄がでている。そりゃそうだよな、活動歴が長いからな...と思った。○○チルドレンとか××ガールズとはちがって、安心して見ていられる。頼もしい同志が増えつつある。
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外務省概算予算に驚く

2009-10-07 22:11:41 | Weblog
まだ宿舎に冷蔵庫が入っていないので、今朝はやむなく女房と朝食をとりに外へ出たが、玄関は大臣お迎えの黒塗りのプレジデントと記者の列。無名政治家のこっちまで「おはようございます」なんて呼びかけられてバツが悪い。朝は顔をださないようにしよう。さて、今日から外務関係で岡田外相の国際会議出席と補正予算・概算予算の説明が始まった。まああまりこれまでも外交問題に携わった面々でないから、現在の大転換期の外交そのものがあまりご理解いただいていない感じを持った。さらに概算予算の説明では、ななんと、自民党の概算予算にコメントを求めるありさま。どうなってんだい...と思ってしまった。テレビでは他の分野では政務三役などが連日の調査で厳しく予算を組み立てなおしているようだが、外務関係はどうしてこんなのか?ちょっと心配になってきた。明日は文教科学の説明がある。台風のさなかに文部科学省まで出て行けるか心配だ。
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参議院補欠選挙への応援

2009-10-06 20:55:32 | Weblog
10月8日の参議院補選公示がせまってきた。今日は民主党が推薦する予定候補の告知というか、みなさんに参議院補選に関心を持ってもらえるように午前一杯、街宣した。が、残念ながら関心は極度に低いと思う。街宣車が通っても、「どこの党?」「なんでいまごろやっているの?」という表情が読み取れる。天候の悪さも一因かもしれないね。午後は議員会館に行って、親父の葬式の際のご厚情への感謝の挨拶。久しぶりに会う秘書の皆さんなどは、小生の顔を見て思わず「おめでとうございます」なんて言ってしまい、その直後に気づいて「ご愁傷さまです」なんて慌てている。まあ、当然だよな。こっちも同じドタバタだったんだから。それでも議員会館を回り終わり、ほっとした気分。
夕刻から地元で総支部幹事会。今日はまた永田町へ夜にトンボ帰り。まあ、これからは、こんな生活の繰り返しかな...
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