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excite 「明日に架かる橋」は、さっき、神宮司くんも言っていたけど、この曲って、打ち込みを導入しただけじゃなく、テクノ・ポップ的なレベルまでアレンジが昇華されていますよね。アルバムにあっては、このサウンド・アプローチが際立っていますね。
藤巻 藤巻: この曲って、実は2年前からあった曲で、その時はドラムもまだ8ビートで。作った時も4つ打ちを入れたいなとは思っていたんですけど、去年の7月のプリプロで持っていた電子ドラムを入れたうえで、曲を切り張りしてみようってことになったんです。その前の時点では、1番の歌詞があって、そこでは<夢見てOK>って言っていたんですけど、何かふわふわした嘘っぽいものを感じていたんですね。でも、プリプロでのトライアル、それから僕達も色んな経験を経てきたことで、エンタテインメント的な距離感が掴めて来たんですよ。それによって、説得力が増したと思うし、<夢見てOK>って言っちゃっても良いかもなって。だから、この曲を始め、今回のアルバムでは曲と歌詞のバランスに関して、新たな境地に到達出来たんじゃないかと思いますね。
excite そういう意味では曲や想いを伝える為の客観性を、レミオロメンは身に付けたんじゃないかっていう。
藤巻 藤巻: そうですね。何気ない会話とか、ちょっとしたプレイに表れているもの。そういうものを見逃さないようにするとか、逆に「やりたい、やりたい!」って思っていたことに正解がないことを認めることとか、そういう冷静さは確かにようやく身に付いてきたような気がしますよね。
excite その冷静さは、例えば、10曲目「紙ふぶき」とか6曲目「傘クラゲ」、12曲目「流星」みたいな、文学的な歌詞と叙情的なメロディを組み合わせた曲や、それから5曲目「シフト」みたいな未来的でニューウェイヴ的な曲だったりと、アレンジの豊かなヴァリエーションに繋がっていますよね。
藤巻 藤巻: ているって誤解されちゃうかもしれないけど、良い意味で曲が重なってしまっては意味がないなって思ったんですよね。このアルバムはグラデーションだって、さっき言いましたけど、笑っている自分もいれば、悲しんでいる自分もいたり、色んな自分がいるじゃないですか。そういう自分を許していくことと、そういう自分を表現していくことはイコールで結ばれると思うんですよね。だから、今想っていることを吐き出していこう、と。そういう風に一曲一曲を演り切っていくと、不思議と曲も自然とダブらなくなっていくんですよ。
 
 
excite そういうこともあるでしょうし、Excite Musicでは3人に毎回「My旬ランキング」を聞いてるじゃないですか。で、3人とも去年から今年にかけて相当忙しいはずなのに、いつも色んなことに興味を持って生活している気がするし、忙しいながらも充実しているように思うんですよ。そういう生活も今回のアルバムに反映されているんじゃないかな、と。
excite もともと、レミオロメンってこういうタイトルを付けるバンドじゃなかったですよね?
前田 前田: そうですね。音を鳴らすということは、物事を音にしていく感覚ですからね。ハードディスク・レコーディングをやってみると、楽器がなくても頭の中にさえイメージがあれば音楽って出来ちゃうんだなって。そういう意味では生活の中の一つ一つのこと、見たり聞いたり感じたり悩んだり喜ぶことって、多ければ多いほど自分達の音楽の糧になると思うんですよ。そういうことに目を開いていくこと。時には、イヤなことに向き合わなければいけなかったり、大変なこともあったりすると思うんですけど、色んなものに目を向けていくことは重要だと思いますね。
excite そんな風に3人がこのアルバムを作ったんですから、聴き手もこのアルバムに入っている色んなものに目を向けながら聴いてみたら、世界が広がっていくような、そんな気がします。
藤巻 藤巻: 今回のアルバム・タイトルって、福岡から東京に帰ってくる飛行機の中で思い付いたんですけど、その日はちょうど雨だったんですよ。ただ、雨が振っていても、飛行機って、雨雲を抜けたら、晴れた空間に出るじゃないですか。その青空に抜けていく、ドラマチックなイメージを感じ取ってもらえればなと思いますね。
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