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そういう意味では曲や想いを伝える為の客観性を、レミオロメンは身に付けたんじゃないかっていう。 |
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藤巻: |
そうですね。何気ない会話とか、ちょっとしたプレイに表れているもの。そういうものを見逃さないようにするとか、逆に「やりたい、やりたい!」って思っていたことに正解がないことを認めることとか、そういう冷静さは確かにようやく身に付いてきたような気がしますよね。 |
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その冷静さは、例えば、10曲目「紙ふぶき」とか6曲目「傘クラゲ」、12曲目「流星」みたいな、文学的な歌詞と叙情的なメロディを組み合わせた曲や、それから5曲目「シフト」みたいな未来的でニューウェイヴ的な曲だったりと、アレンジの豊かなヴァリエーションに繋がっていますよね。 |
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藤巻: |
ているって誤解されちゃうかもしれないけど、良い意味で曲が重なってしまっては意味がないなって思ったんですよね。このアルバムはグラデーションだって、さっき言いましたけど、笑っている自分もいれば、悲しんでいる自分もいたり、色んな自分がいるじゃないですか。そういう自分を許していくことと、そういう自分を表現していくことはイコールで結ばれると思うんですよね。だから、今想っていることを吐き出していこう、と。そういう風に一曲一曲を演り切っていくと、不思議と曲も自然とダブらなくなっていくんですよ。 |
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