ムソリーニは“英スパイ” 歴史家研究で判明と報道【ロンドン共同】第2次大戦中のイタリアの独裁者ムソリーニ(1883~1945)が一時期、英国の情報機関、情報局保安部(MI5)の協力者として働き、報酬を受け取っていたことが歴史家の研究で分かったと、英紙ガーディアンが14日伝えた。 歴史家は英国のピーター・マートランド氏。同氏によると、英国は第1次大戦で共に戦っていたイタリアが戦線から離脱することを危惧。MI5は当時ジャーナリストだったムソリーニに、1917年秋から少なくとも1年間、週100ポンドを報酬として与え、戦争支持のキャンペーン報道を継続させるなどしていたという。 マートランド氏は、当時の100ポンドは現在の約6千ポンド(約85万円)に相当するとしている。 同氏の研究結果は、第1次大戦中のMI5の情報機関員で、後に英外相も務めた人物が残した文書に基づくという。 【共同通信】
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