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中国五輪会場付近で記者拘束 チベット支援活動家8人も

2008年8月13日20時55分

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 【北京=奥寺淳】北京五輪が開かれている会場付近で13日、チベット問題を訴える活動家らを取材しようとした英国人記者が北京の警察当局に拘束され、日本国籍の女性を含むチベット支援活動家8人も連行された。

 米国に本部を置く「自由チベット学生運動」によると、13日午後0時半ごろ、国家体育場(通称・鳥の巣)の南約1キロの中華民族園前で、同団体の6人が「チベットに自由を」と書かれたTシャツを着て抗議行動を始めた。もう2人は近くの歩道橋で抗議行動をし、すぐに全員が警察当局に拘束された。英国在住で母が日本人、父がチベット出身のペマ・ヨーコさん(25)のほか、米国人7人。同団体によると、米国人7人は同日夜、米国に送還された。

 AFP通信によると、抗議活動の様子を撮影しようとした英テレビ局記者が警察官にカメラを手で押さえつけられ、地面に押し倒された。約20分後に解放されたが「これは脅しだ。心の底から怒りを覚える」と語った。手に軽いけがをしたという。

 中国政府は、国際オリンピック委員会の要請に基づき、五輪期間中は国内で自由に報道活動ができると公約している。しかし10日には、新疆ウイグル自治区クチャの爆破事件を取材していた日本人記者が拘束された。北京五輪の取材拠点では一部ウェブサイトへのアクセスが制限されている。

 中国外務省の秦剛副報道局長は13日の会見で「外国からの取材を開放するという政策は一貫している」と述べた。一方、突発事件の際には当局が法に基づき特別な措置を取ることもあり得るとした。

 北京市当局は3カ所の公園を「公認デモ地域」に指定し、事前に申請すれば抗議活動ができるとしていたが、米政府系のラジオ・フリー・アジアによると、人権活動家3人の申請が拒否され、湖南省の活動家は手続き後に拘束されたという。

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