「サッカーの原点」だとさ(笑)

普段,日本のトップリーグの中でタイトル争いのただ中(原文ママ)にいるフロンターレにとっては,いい刺激になったのではないだろうか。

お互いに立ち位置が違いすぎて,番狂わせの可能性は非現実的。

なんとなく,試合前の空気は牧歌的だった。

試合が始まっても相変わらず開始15分までに得点する事はできなかったが,それでもテセ地震が「J通しならあんなに簡単にフリーにはならない」と振り返るどフリーでのヘディングシュートが決まり,そのまま試合は緊張感をなくすのだろうと思っていた。

そういう意味では,あの失点は,誤解を恐れずに書けば,試合のテンションを維持させるという役割を果たしてくれた事になる。

後半開始直後に勝ち越し点が決り,また体力的な問題もあり,彼らは心身ともに力尽きた。

決してうまくはなかったが,技術の差を体力でカバーしていたという事もあり,終盤にかけて彼らは失速し,終わってみればフロンターレが6点を畳み掛ける事となった。

昭和生まれの同年代の知人の中でも筆者は,特にふるくさい考えを持っているという。

そんな筆者だけに,近年の高校生にありがちな,「負けて悔いなし,笑顔で去ろう」みたいな風潮には少々違和感を感じていた。

だからこそ,試合後に号泣する山口の選手を見て,スポーツの原点を見る気がした。

昭和的マインドなのかもしれないが。

ということで,号泣する山口の選手を見て,改めてJ1で戦えている事の意味をかみ締める事ができた。

普段からJ1で戦える事はもちろん,今ではアジアをも舞台に戦っているチームである。

上には上があると世界の高みばかりに視線を送っていた。

しかし,そんなフロンターレ自信に,羨望の眼差しを投げかけ,なんの飾り気もなく「戦えてうれしかったです」と口にするチームがあるのである。

そんな出会いができて初めて,フロンターレというクラブに関われる事の幸せを実感できたのである。

J1のクラブにとって4部との対戦は「負けられない」どころか「負けるはずがない」つまり「やる意味がない」という点で負担が大きいように感じていた。

しかし実際に試合をやってみて,そして複数の山口の選手や関係者から話を聞いた事で,自分たちの恵まれた立場を実感できたという意味では,やって良かったのかなと感じた。

その点,関塚監督も監督会見の場で「情熱や志を感じた」というような発言をしていた。

まあ,実際に今大会ではJ1チームが4部リーグのチームに敗れるという実例もあった訳で,来年以降も2回戦からのJクラブの登場というレギュレーションは当面変わる事はないのかなと思っている。

そしてそれはそれで,県代表のチームとの対戦が組まれるという事を示しており,また新たな出会いがあるという事である。

そう考えると来年の天皇杯ではどんなチームと対戦するのか,少しばかり楽しみである。

実際に試合をする選手には負担かもしれないが,若手との融合を果たす中でそうした情熱や志を選手に感じ取って欲しいと思う。

世界を目指し,一つ一つ階段を上がる経験もいいが,途中下車して立ち止まるのもいいものだと,思えた。

視野狭窄は価値観の広がりを欠くという点で害でしかない。

もちろんいつまでも立ち止まる事はできない。

郷愁と決別し,また新たな戦いに立ち向かわなくてはならない。

という事で,これを読んでくれているかもしれない山口サポーターのみなさん。

日本のサッカー史上もっとも過酷だとも言われる全国地域リーグでの健闘をお祈りしています。

遠からぬ将来。Jでの舞台での再戦を期待しています。

江●▼■

テーマ : 川崎フロンターレ
ジャンル : スポーツ

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Author:ふろん太ボーイ
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