非正規労働者の就職を支援する「おかやまキャリアアップハローワーク(岡山非正規労働者就労支援センター)」が13日、倉敷市笹沖のショッピングセンター「ゆめタウン倉敷」駐車場に開設された。中四国地方では広島市に次いで2番目で、午前8時半の業務開始早々から求職者が訪れた。
岡山労働局によると、水島コンビナートを抱える同市では、不況で昨年末から失業者が急増。倉敷中央公共職業安定所を訪れる求職者も1日平均で、前年の2倍以上の約900人に増えた。待ち時間は平均2時間、最長4時間で十分な対応ができなくなっていた。このため、同センターを立ち上げるとともに相談窓口を2カ所で19から39に倍増させ、迅速な職業紹介を目指す。
同センターでは、職員がマンツーマンで職業指導や就労相談に応じるほか、住居のあっせん、生活・住宅資金の貸し付けの相談も受け付ける。県内の8月の有効求人倍率は0・5倍(昨年同期は1・29倍)、正社員に限ると0・29倍(同0・94倍)と依然として低迷している。同労働局の大崎真一郎局長は「センターで就職支援のノウハウを高め、よりきめ細かな対応で就職活動を支援していきたい」と話している。
センターの開所時間は平日午前8時半~午後7時、土曜日午前10時~午後5時。【井上元宏】
毎日新聞 2009年10月14日 地方版