岩手のニュース

民間に医師派遣 岩手県検討 勤務医養成へ研修制度

 岩手県の達増拓也知事は13日、医師不足が深刻な地域の医療体制確保に向け、県立病院の勤務医による開業医支援や、中小の公立病院勤務医を養成する仕組みづくりを検討していることを明らかにした。県議会9月定例会の決算特別委員会で説明した。

 検討は9月下旬に設置した県立病院の医師によるプロジェクトチームで始めた。柱の一つが開業医など民間病院支援で、産婦人科など地域に欠かせない開業医に対する手術応援などを想定する。

 公務員のアルバイト禁止に触れる恐れもあり、県医療局が派遣先と契約を結ぶ方向で、早急に応援の枠組みを決める。

 勤務医養成では、中小病院での新たな研修プログラムをつくる。2年間の初期臨床研修を終え、地域医療を志す医師を対象に、専門分野にとらわれず総合的な診療に当たれるように配属する。

 2011年度からの研修開始を目指し、本年度に研修の方向性を、10年度に研修内容を決める。県外で初期研修を終えた医師にも売り込み、新たな医師確保につなげる。

 県は県立病院勤務医に対する要望の聞き取りの結果、プロジェクトチームによる検討が必要と判断した。ほかに給与などの処遇改善の方策も探っている。


2009年10月14日水曜日

ロード中 関連記事を取得中...
Ads by Google

△先頭に戻る

新着情報
»一覧
特集
»一覧
  • 47NEWS
  • 47CULB