上田市が運営する同市産院に2人目の常勤医として着任した産婦人科医師の村田昌功さん(49)が13日、市役所で記者会見した。同市産院では昨年1月から常勤医が1人の状態が続いており、市民の出産支援の一環として人材確保が課題になっていた。村田さんは全国の自治体で問題化している産婦人科医の不足について、「即戦力になる医師・助産師を、不足している地域に集め、効率的で流動的に人材を活用する必要がある」と訴えた上で、「上田市の政策に沿って微力を尽くしたい」と抱負を語った。
村田さんは大阪府豊中市出身。沖縄県立北部病院や市立秋田総合病院などの勤務を経て、9日付で市産院の副院長に着任した。同市が常勤医を紹介するよう全国自治体病院協議会に要請していた。複数の候補地から自ら上田への赴任を決めたという村田さんは「上田市は『周産期医療の発展が不可欠』と考えており、関係者の情熱を感じた」と話した。【光田宗義】
毎日新聞 2009年10月14日 地方版