北陸の老舗百貨店、大和(金沢市)が新潟県内に展開する3店舗を閉鎖することが14日、明らかになった。
消費の冷え込みで売り上げが低迷しており、不採算事業を整理し、経営改善を図る。15日に経営再生計画を発表する。
関係者によると、閉鎖するのは新潟県の新潟、長岡、上越の3店。今後は金沢市の香林坊店や富山市の富山店などに経営資源を集中する。
大和の2009年2月期連結決算は、売上高が前期比5・7%減の775億円。純損益は28億円の赤字を計上している。
百貨店業界は、昨年秋以降の世界的な不況で消費者の節約志向がさらに強まり、主力の衣料品や高額商品の売れ行きが悪化、経営が苦しくなっている。