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インドネシアでAV女優起用に議論噴出

 世界最多のイスラム教徒が住むインドネシアで、ジャカルタの映画制作会社が日本のアダルトビデオ(AV)女優、小沢マリア主演のコメディー映画の制作を計画、イスラム強硬派が反対デモを行うなど物議をかもしている。

 情報通信相は「問題を起こしかねない行動は避けるよう関係者に求める」と女優交代を要請。一方、同社には制作を求めるメールが殺到し、宗教相も「ポルノ映画でない限り、問題ない」と語るなど政府や国民を巻き込んだ議論に発展した。

 小沢はインドネシアの海賊版DVDで人気が高く「ミヤビ」というニックネームの有名人だ。映画のタイトルは「ミヤビ誘拐」で、ファンの男子高校生らが誘拐犯と誤解され、ドタバタ劇を繰り広げる内容。同国の著名ブロガーが脚本を担当した。

 9月に制作が発表された後、イスラム強硬派団体やイスラム学校の生徒が「道徳破壊者の来訪を拒否」と抗議、各地でデモを実施している。

 同社によると、東京で今月上旬、小沢の所属事務所と協議。まだ出演承諾は得られていないが、年内に撮影する方向で交渉を続ける。エグゼクティブ・プロデューサーのユン・カ氏は「東南アジア全域で話題となっており、何としても制作したい」と意欲満々だ。(共同)

 [2009年10月14日10時6分]


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