WBC世界フライ級タイトルマッチ、王者内藤大助(宮田)と同級3位亀田興毅(亀田)の因縁対決が、11月29日に実現する。チケット争奪戦を予想した主催の宮田プロモーションは、会場をさいたまスーパーアリーナ(収容数2万2500〜3万7000人)に決め、29日から特別先行予約を開始した。
業界は試合以上にチケットの売れ行きを注目している。というのは、バブル崩壊後の98年8月、WBC世界バンタム級王者だった辰吉丈一郎の防衛戦をメーンにした3大世界戦を横浜アリーナ(収容数1万7000人)で行ったが、チケットの前売りが厳しかったのだ。当時のリングサイド(RS)席は3万8000円。若年層を狙って2階に5000円席を設け、ようやく1万7000人(主催者発表)を集めた。
内藤×興毅戦はSRS席10万5000円、RS席5万2500円、S席3万1000円。最低価格席でも6300円。通常の単独世界戦はRS席5万円が相場だ。この価格設定に、ファンはどう反応するだろうか。王者と亀田家の因縁、内藤の国民的人気、アンチ亀田と、盛り上がる条件はそろっているが…。 (格闘技評論家)
この記事を印刷する