広島市が2020年夏季五輪招致に向けての検討を始めたことが10日、分かった。複数の関係者によると、近く日本オリンピック委員会(JOC)と協議する予定。「核廃絶」を世界にアピールし続けている「被爆都市ヒロシマ」が五輪招致に正式に名乗りを上げれば、世界的な注目を集めそうだ。
広島市・秋葉忠利市長が会長を務める平和市長会議は、20年までの核兵器廃絶を目標に掲げる。同市長は、9月にメキシコで開催された国際会議でも、「核のない世界を祝うための広島、長崎での五輪開催」に言及。16年夏季五輪招致で東京がリオデジャネイロに敗れたことにより、20年大会招致を視野に入れたとみられる。
(2009年10月10日)