KinKi Kidsの堂本光一(30)が12日、横浜市港北区の横浜アリーナで行った3年ぶりとなるソロコンサートツアーの最終日公演で、世界初となる豪華演出を披露した。最新鋭の舞台演出装置「.image(ドットイメージ)」を用いて、宇宙空間のような幻想的な光の世界を作りあげるもの。セリーヌ・ディオン(41)も使用を希望しているというこの演出を、世界の歌姫に先駆けて繰り出し、ファンを魅了した。
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光一がその名の通りに「光」で魅せた。とっておきの“秘密兵器”を引っ提げてのステージ。シルバーを基調にした近未来風の衣装で熱唱する光一。上空では、青、緑、白、黄色などさまざまな色を放つ光の玉が輝いていた。
約20個ある光の玉は、波打つように揺らめいたり、直線に並んだりと、変幻自在の動きを披露。星々がきらめく宇宙を連想させる幻想的な空間を表現した。
この光の演出は、世界初だった。昨年、日本で開発された最新鋭の舞台装置「.image」によって作り上げられ、光を立体的に見せることができる装置で、世界にまだ27台しか存在しない貴重なもの。そのすべてが光一のもとに集められ、初めて実際に使用された。
関係者によると同装置は、セリーヌ・ディオンからも使用オファーが届いたという。セリーヌといえば、米・ラスベガスに総工費約95億円をかけて専用のコンサートホールを建設するなど、完成度の高いド派手なショーで知られる。そんな世界最高峰のパフォーマーに先駆け、お披露目された。
今回のツアーで5都市25公演をこなし30万2000人を動員した。もちろん「自分の中での最大のこだわりは照明です」と、光の演出がコンサートの見せ場。「新しい見せ方ができたと思っています」と“世界初”の試みに充実感を漂わせた。
また、ステージでは、2年ぶりとなるKinKi Kidsでの年末年始の東京ドームコンサート(12月30日〜1月1日)と来年のソロツアー開催を発表。「年末と来年も期待してください」とさらなる輝きを誓っていた。