【インタビュー】
鈴木杏、22歳の私だから伝えられること - 舞台『奇跡の人』
1 実は"言霊家庭"なんです
2009/10/13
三重苦の少女ヘレン・ケラーと、彼女に真正面からぶつかり、「奇跡」を起こした家庭教師アニー・サリヴァン。誰もが知る二人を描いた、ウィリアム・ギブソンの『奇跡の人』は、1959年にアメリカで初演されて以来、世界中で上演され続けている戯曲である。今回、難役・サリヴァンに挑むのは、2003年、初舞台でヘレン役を演じ、「すっかり舞台にはまりました」と語る鈴木杏さんだ。
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鈴木杏 |
――初舞台で出演した作品に、6年後、別の役柄で出演する心境を教えてください。
鈴木杏(以下、鈴木)「感慨深いです。初舞台で、ヘレンを演らせていただいたことはとてもラッキーだったと思っていますし、同じ作品に、今度はサリヴァン役で出演できることはそれこそ"奇跡"的なこと。不安やプレッシャーはもちろんありますが、今回の挑戦が、私の女優人生のひとつの転機になるのではないかとも感じています」
──今回、サリヴァン役のオファーがあったときの率直な感想は?
鈴木「いや、もう嘘でしょう? といった感じでした。お話をいただいた瞬間は、大興奮して喜びでいっぱいだったのですが、だんだん落ち着いてくると、座長を務めるのも、自分よりも下の年齢の俳優さんとがっつりタッグを組むというのも初めての経験ですし、少し不安な気持ちになってきました。ちゃんとしなくちゃいけないなという思いを強くしています」
──サリヴァン役にはもともと興味があったのですか?
鈴木「そうですね。なかなか知られていないので驚かれる方が多いと思いますが、ヘレンに出会ったとき、サリヴァンは二十歳だったんです。ヘレンの家族は、あまりに若いサリヴァンに、ヘレンの教育を任せることに不安を感じたというエピソードもあるほど。そのサリヴァン役を、人間として不安定な時期の若手の俳優が演じ、まだ動物的だったヘレンとがっつり向き合うことはおもしろいのではないかと漠然とは感じていました。友達に、二十代前半でサリヴァン先生ができればいいなと夢物語的に話したことはあるのですが、本当に実現できるとは思っていなかったですね。
うちは結構、"言霊家庭"で、ぽろっと言ったことが叶ったりすることがよくあるんですよ(笑)。『ハムレット』出演後に、母が、『(藤原)竜也くんと杏の『ロミオとジュリエット』を観たい』といったのが実現したり。何かやりたいことがあったら、口に出してみるものですね(笑)」……つづきを読む
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