任期満了に伴う鶴岡市長選と市議選(定数34)は11日、投開票され、無所属新人で元市議長の榎本政規氏(60)=民主、自民、公明推薦=が、ともに無所属新人で▽元環境NGO代表の草島進一氏(44)=新党日本推薦▽NPO相談役の芳賀誠氏(67)--の2氏を抑え初当選した。一方、市議選には40人が立候補し、開票作業が続いた。当日有権者数は11万3575人(男5万3121人、女6万454人)。投票率は73・85%だった。
初当選した榎本氏は馬場町の選挙事務所で支持者らを前に「合併特例期限が切れた後、厳しい財政状況がやってくる。市民とともに力を合わせ乗り切りたい」と決意を述べた。榎本氏は自民党の加藤紘一元幹事長と富塚陽一市長ほか3県議の後援会などの支援を受け組織力を駆使し選挙戦を展開。市民参加の財政諮問会議の設置など「五つのまち作り戦略」の訴えが支持された。
草島氏は事務所で約30人を前に「手作り選挙で挑んだ。壁は厚かったが、皆さんのおかげで良い選挙ができた。鶴岡市を市民の手に取り戻すため、これからも政治活動は続ける」と話した。
芳賀氏は富塚市政からの転換を訴え「協働・協創のまちづくり」を柱に障害者に優しいまち作りや桜による観光立市を提唱したが、支持が伸びなかった。【佐藤伸、細田元彰】
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榎本政規(えのもと・まさき) 60 無新(1)
[元]市議長▽林業[歴]市野球連盟副会長▽市議5期▽中大=[民][自][公]
毎日新聞 2009年10月12日 地方版