■2009/10/06 (火)
■Not Found大団円 |
すいません。近日とか言って4ヶ月も経ってました。
明日こそは明日こそはと思って今日に至ってしまいました。
更新しない罪悪感で頭の中が一杯で毎日眠れない日々が続きました。
会う人会う人全員が口にこそ出さないけど、早く更新しろって目をしてるような気がして辛かったです。電車で向かいに座った人の顔をチラって見ると明らかに、更新しろって顔してたりして本当に発狂しそうになりました。たまに久しい友達から電話が掛かってきてもどうせ更新絡みのことだろって思って出るのをためらいました。競馬をやってる時も、ディズニーシーにいる時も、芸能人のブログを荒らしてる時も、自分は更新もしないで何をやってるんだと自分を責める毎日でした。
しかも超絶重大発表とか言って全然、超絶でも重大でもなくてそれが余計に言い出しづらい状況を生み出して、布団を頭からかぶって眠ったふりをする夜が続きました。でもそれじゃいつまで経っても前には進めないと思い詰め、こうして生き恥を晒しておめおめと更新することと相成りました。
自分が、Not Foundを閉鎖しようと思ったのは春頃のことでした。
ちょっと長くなるので次回に続きます。
■2009/05/28 (木)
■「串の坊」という名の奇跡 |
つまんねーOLのミクシーの日記じゃあるめーし、おいしいご飯屋さんを発見しちゃいましたとかそんな事をいちいち書きたくはないけど、どうか今日だけは許してください。
新宿伊勢丹裏にある「串の坊」という串カツ屋が美味すぎました。
串カツなんて何処も同じだろうと思ってた自分が恥ずかしかった。
美味すぎて泣きそうになった。信じられない。
夢かと思った。夢であってくれと思った。
人間の仕業とは思えない味だった。
アポロが月に降り立って幾数年、人類はついにこの味に辿り着いたんだと思った。
串カツ1本1本を拝むように、時には話し掛けるように頂いた。
大切な人とまた来たいと思った。
例えばいつか自分に子供ができたなら、最初に串の坊を食べさせてあげたいと思った。
母乳よりも先に串の坊を口に入れてあげたいと思った。
最初の1か月は串の坊だけで育てたいと思った。
久しぶりに気分が高揚した。連れてきて下さったS氏に握手を求めた。
店を出てJR新宿駅まで「もろびとこぞりて」を歌いながら歩いた。
大好きなシャボーナポレオンをダブル・ストレート・チェイサーなしで呑む俺の横で、女は退屈そうにグラスの氷を指でカラカラと回していた。
しばらくしてようやく会話を思い付いたのか、女が口を開く。
「それ、素敵な時計してるね、どこのやつ」
俺はタグホイヤーモナコの腕時計を左手首から外し、女の目の前にそっと置いて、こう言った。
「この時計はいつだって僕に時間を教えてくれるけど、
君はいつだって僕に時間を忘れさせてくれる」
女は小さく微笑んだ。俺は言葉を続けた。
「だからこんな時計、君の前では意味がない」
女は目を潤ませてポーチを手に取り下腹部を押さえながらパタパタと化粧室へと消えていった。
テーブルに残された時計の針は零時を回っていた。
俺は31になっていた。今年も酒に溺れながら年を食った。
ハッピーバースデー。
そう呟いて、俺はもう一度シャボーナポレオンに口づけをした。
本当にお願いだから今年こそは花粉症自慢やめて下さい。
筋肉痛自慢と不眠症自慢と花粉症自慢、これはだいたい同じ奴がやっとるわ。おもんないグループがやっとるわ。ブログで音楽のPV貼ってる奴らがやっとるわ。
何がそんなに辛いのか、全然こっちサイドに伝わってこないわ。
鼻がどうなんの。鼻水が出るの。それだったら血が出る方が可哀相だし、病気としては大変そうパワーが最低ランクで、まったく同情できないわ。
口内炎とか深爪と同じランクか、それ以下やわ。ささくれ、ぐらいだわ。
そもそもなんでそんなに花粉症をアピールしてくるのかが分からんわ。
「最悪やわ〜」と言いつつマスクの下、100パーにやけてますからね。
完全に100万ドルの笑顔ですからね。
朝イチでそれ言われても、お前が花粉症ってだけでそんなに会話もたんわ。エレベーターの1階から8階までそれ一本で押してこられても言葉に詰まるわ。彦摩呂でも言葉に詰まるわ。まごまごするわ。
本当に今年こそは宜しくお願いします。こっちもそんな無茶は言ってないつもりなんで。
絶対に見ないで下さい!!!!
http://www.voiceblog.jp/chiakinaomi/
年のせいか、丸くなったのか、ここ数年やっとでバレンタインデーに対しての怒りが収まってきて、まあそれで誰かの恋が実るなら良いんじゃないですかぐらいにしか思わなくなってたところに逆チョコである。
その文字を初めて見た瞬間、マジでその場で手に持ってたリンゴを握り潰したわ。
どのツラ下げて「付き合ったキッカケは逆チョコです」って言うんだっつーの。どの口がどのトーンでそれを発するんだっつーの。それ言われた方の気持ち考えたことあんのか。人の痛みとかわかんねーのか。
逆チョコがキッカケで付き合って結婚して家建てて子供生んで、その都度なんて説明すんだよ。
不動産屋に、逆チョコがキッカケで家を建てることになりましたって言って審査通ると思ってんのか。
子供の瞳をまっすぐ見て「パパとママは逆チョコがキッカケで」って笑わずに言えるのかよ。噴き出さずに言えるのかよ。ふざけるのもいい加減にしろっつーの。こっちがヘコヘコしてりゃいい気になりやがって。
■2009/02/02 (月)
■コペルニクス的転回 |
ここ数年、酒の席で男女が平気な顔して自分はSだのMだのいう話をしてて、「Sっぽい」とか「意外とMだったりして」とか言ってちょっとしたクイズ形式っていうかSかMかの当て合いみたいなことをしてるけど、その一連の流れ作業がたまらなく面倒くさい。その流れになった途端、急激に帰りたくなる。おあいそしたくなる。
もう本当に興味がわかない。申し訳ないぐらいに興味がわかない。謝って済む話じゃないかもしれないけど、ごめんなさい、興味がわかないです。
例えば、加藤タカという男がいます。仮にいたとします。
たくさんの人が、日本人の8割強が、加藤タカの性交渉を一度は見たことがあります。じゃあ加藤タカがSなのかMなのかっていうとそこに関してはあんまりはっきりしてないんです。Sっていう印象もMっていう印象もあんまりない。
つまり「天下の加藤タカですらSかMかはっきりしない性交渉をしてるのに、その加藤タカよりも圧倒的に経験値の乏しいお前らが自分はSだのMだの口角泡飛ばして主張することがちゃんちゃらおかしい」っていう塩梅になるんです。
何そこで自分のキャラに一つ味付けしてんですかってことなんです。
お前らみたいな何の特徴も特技もないしょうゆ顔が何そこで一つ多めにドレッシングかけてんですかってことなんです。
そのSかMかの会話をすればそこそこ盛り上がるっていう安易な考えも嫌だし、しかもなんかSかMかをみんなの前で答えられるアタシはノリの分かる女みたいな顔してる女とかはもう本当に一番許せないです。
なんかちょっときつい言い方になっちゃいましたけど、その辺よろしくお願いします。
社会出たら誰も言ってくれないんで。
去年の有馬記念見てて思ったんだけど、競馬ってあれ完全に動物虐待じゃん。調教と称して坂道走らせたりプール泳がせたりして本番じゃ2500メートルも走らせた挙句に直線でムチの連打。もう可哀相で見てられなかった。もうやめてくれって思った。両手をバッバッバッて交差させた。それだけならまだしもあろうことかその動物に銭まで賭けてファンファーレ鳴らしてドンチャン騒ぎ、挙句の果てには配合の良い悪いだけでオスとメスをくっつけて、感動をありがとうとか夢を与えられましたとか希望が湧きましたとか言って馬のぬいぐるみ抱いてる奴らを俺は許せない。人間のやることじゃない。動物愛護団体は何やってんだっつーの。一緒に戦いましょうよ。諸悪の根源JRAに立ち向かいましょうよ。僕たちの大好きなかわいい動物たちがムチを振り落とされて泣いています。
あと全然関係ないけど1月8日発売の週刊アスキー増刊号で取材された記事が載っています。
まったく詳しくない分野のことを聞かれたのでわけのわかんないことを言ってます。それを読んだ知人曰く僕だけ異常に浮いてるらしいです。その雑誌全体で一人だけフワフワしてたらしいです。
お時間のある人は書店かコンビニで立ち読みしてください。
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
■2008/12/25 (木)
■有馬の答え合わせ |
小学校の頃、12月に入ると新聞におもちゃ屋の折込チラシが急に増えて、母親からは「この中から五千円以内の欲しいおもちゃをサンタさんが持ってきてくれるからね」とか言われて、その折込チラシを一生懸命集めていたのを昨日のことのように思い出す。そんで20日ぐらいに庭から空に向かってそのおもちゃの名前を叫ぶと25日の朝にそれが届いてるって教えられてたんだけど最近になってその習慣は自分ちだけだったと知った。当時、俺はPCエンジンっていうおもちゃが気が狂いそうなぐらい欲しくて、でもそれは2万円ぐらいしてどうしたらいいのかって本気で悩んでいた。ここは確実に5千円以内のファミカセでお茶を濁すか、ダメもとで2万円のPCエンジンを狙って賭けに出るか、悩み抜いた。結果、俺は空に向かってPCエンジンを叫んで勝負に出た。そして25日の朝、目が覚めてその勝負に打ち勝ったことを知った。
今思い返せばそれが人生で初めてのギャンブルだったのかもしれない。
今年の有馬記念は例年以上に難易度が高く、素人が手を出すレースではない。
中山適性だけで連覇できるほどグランプリは甘くないし、牝馬が逃げ切れるほど流れもヌルくはならない。
面子を見る限り、間違いなく縦長の緩い展開から三角手前で急激にペースが上がり、直線は先行馬が口を開くダサいレースになる。
こうなると後ろからいくサンデー系が最後の坂でドラマを起こす。
今回うちの血統班、調教班、特捜班、パドック班すべての意見が一致した。
奇しくも春の中山、スプリングS、上がり最速で怪物スマイルジャックの2着。
フローテーション、この馬の名を叫んで今年は終わりたい。
先の会合はてんやわんやだった。もう本当にどうしても行きたくなくて当日酒を大量に服用してしまい、でも俺は酒がまったく顔に出ない体質なんで大丈夫って思って向こう行ったら、しゃっくりが止まらなくなったっていう。しょうがないからしゃっくりしながら挨拶して向こうの母親の顔見たらやけに険しい表情してたんだから。そもそも仕事を辞めて以来こういうかしこまった席は久しぶりだったんで自分のことを「僕」とか「私」とかなんて呼んでいいのかすらわかんなくてずっと、あっし、って言ってたんだけど、それも向こうさん的には良くなかったみたいだった。そんで仕事の事とか家族の事とか色々聞かれて俺、たくさんの嘘を付いたわ。息をするように嘘を付いたわ。分刻みで嘘を付いたわ。まばたきをするように、カスタネットを叩くように、嘘を付いたわ。マサチューセッツ工科大学卒です、って言おうとして舌噛んだんだから。そんでスポーツは何かやってんのとか聞かれて、中学時代はバスケ、高校ではバレー、野球、卓球とだんだん球が小さくなっていきまして最後はパチンコ玉になっちゃいまして、っていうキャバレーでは絶対にすべらない話も向こうの母親の顔を見たら腕組みして首をひねってたわ。女も女で止めてくれりゃいいのに、横でうんうんって神妙な顔して頷くだけで収集が付かなくなって、終わった後なんであそこであー言わないんだとかこーしないんだとか言ってまぬけな合コンの反省会みたいになってすべては白紙と相成ったわけであります。取り急ぎ用件のみにて失礼します。
なんか、結婚すんの、とか多方面から訊かれたんだけどちょっと勘違いされてるわ。言っとくけどそれはないわ。その二文字に用はないわ。結婚なんてもんは女子供がするもんだろうが。今回たまたま向こうさんが一度そういう席を設けましょうかってことで話が動いただけで、それがすぐにその二文字にはなんないわ。確かに今回の向こうサイドの出方は将棋で言うなら、飛車がこっちの陣地に入り込んできた状態、成っておいての王手角取り、一手間違えれば詰みの状態、勝負を仕掛けてきた向きはあるわ。でもこっちも金2枚と銀2枚でガッチリ両サイド固めているし、そんなお前らが思ってることなんか何にもなんないわ。ただ、淡々と、目の前の一手一手を慎重にこなすだけだわ。そもそも結婚なんてもんは道連れとか巻き添えとかその類のもんだと思うし、俺はとてもじゃないけど相手を自分の人生の巻き添えになんかできないわ。この夢も希望も何にもない人生の道連れにはできないわ。
だから、ここを読んでいる女性陣の皆さん、元気を出してください。二文字はないんで、機嫌直してください。そしてどうか諦めないで下さい。僕を諦めないで下さい。まだチャンスはあります。逆転の目は十分に残されています。
投了と告げられるその瞬間まで、どうか僕を諦めないで下さい。
全面協力しますんで。
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