浜松の女性絞殺　容疑者逮捕

杉浦朱美さん

永嶋利行容疑者

　浜松市中区東伊場１丁目で飲食店店員の杉浦朱美さん（３６）が殺された事件で８日、交際相手で袋井市出身の住居不定、無職永嶋利行容疑者（５１）が殺人容疑で逮捕された。浜松中央署捜査本部は今後、事件当日の足取りや杉浦さんとのトラブルの有無などを追及する方針だ。

　捜査本部によると、永嶋容疑者は６日、杉浦さん宅で杉浦さんの首をひものようなもので絞めて殺害した疑いがある。司法解剖の結果、死因は首を絞められたことによる窒息死とわかった。永嶋容疑者は杉浦さん宅を頻繁に訪れていたことは認めているが、容疑については「やっていない」と否認しているという。

　杉浦さんが勤めていた浜松市中心部にある飲食店店長（５９）によると、５日は通常通り勤務し、６日は休みを取っていた。永嶋容疑者は店の客ではなかったという。

　永嶋容疑者は浜松市北区の書店に１５年ほど勤め、管理業務などを担当していた。書店の社長によると、私生活についてはほとんどしゃべらなかったが、３カ月ほど前には中古のベンツを購入し、「１００万円で買った」と話していた。しかし、客からの架空の本買い取りを装って多額の金を着服していたことが発覚し、９月２７日付で解雇したという。

　書店を解雇されるまでは、浜松市中区のアパートに妻や娘らと暮らしていたが、最近になって離婚したという。