地域の賀詞交換、新春の祝い、労組の旗開きなどがつぎつぎと重なり、年中行事とはいえスケジュールのやりくりが大変な季節だ。それでも選挙の年、顔見世は手を抜けないな。労組の会合では、挨拶させてくれるのでありがたい。主催者もゲストも、皆さんの多くが現在の不況を100年に一度の経済不況なんて政府の宣伝文句さながらの表現を口にするが、そんなことは根拠がない。100年に一度というと、まさに1929年の世界大恐慌がイメージとして浮かぶのだろうが、小林多喜二の蟹工船が書かれ、農村では娘売りますの札が農家にかけられ、アメリカではスタインベックの「怒りの葡萄」に描かれたごとく、ダストボールが吹き荒れて中西部の農村を荒廃させ、産業社会では失業率は25%に達した世界大恐慌と、現在の日本を襲っている不況の違いがわかろう。100年に一度うんぬんは、要するに世界の激変に対応できずに、日本一人負けの金融対処やなんら景気対策法案を出すことができず、自ら墓穴を掘った無能無策な政権の言い訳にすぎないのだ。小生は「我々を苦しめているのは100年に一度の不況ではなく、100年に一度のアホウな首相の無能無策だ!」と主張した。最初は皆さん、ぎょっとするようだが、そのうち同僚からも同じような発言がでるようになった。日本では地震雷火事オヤジと言って、危機は外部から突然降って来るように言うが、おっとどっこい、すべては自分のいたらなさか生み出されているものだ。ともかく無能な総理と財務大臣には一刻も早く辞任していただきたい。
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- 古くはアフリカ・中東で灼熱商人(総合商社)、東海大学教授として授業改革の旗手、危機管理問題専門家、紛争解決・平和再建NGO代表をへて、社会制度改革のために衆議院議員(三期)
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