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前日に妹と電話/浜松の女性殺害

2009年10月08日

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杉浦朱美さんの遺体が見つかったマンション=浜松市中区東伊場1丁目

 浜松市中区東伊場1丁目の高級マンションの一室で7日未明、飲食店店員杉浦朱美さん(36)が何者かに首を絞められ死亡して見つかった事件は、普段は静かな住宅街の住民らに衝撃を走らせた。杉浦さんを知る人たちは「あんな感じのいい人が……」とショックを隠しきれない様子。県警は殺人事件と断定して浜松中央署に捜査本部を設け、杉浦さんの交友関係などを中心に捜査を進めている。

 捜査本部によると、杉浦さんは10階建てマンション「サンコート浜松」5階の一室で、寝室の床の上に仰向けで倒れていた。カーディガンにジーパン姿で着衣に乱れはなく、首を絞められた跡のほかには、目立った外傷はないという。部屋を荒らされたような形跡はなく、凶器と見られる遺留品も見つかっていない。8日に司法解剖して詳しい死因を調べる予定。

 杉浦さんは、母親が住む同市中区の実家に5歳の長女を預けていることが多かった。40代の夫は別居して県外におり、実質的に一人暮らしをしていた。

 普段は、母親が朝から長女を市内の幼稚園に送り、杉浦さんが出勤前に迎えに行っていた。ところが6日午後2時ごろ、杉浦さんの長女が通う浜松市内の幼稚園から、杉浦さんの母親に「迎えに来ない」と連絡があった。その後も杉浦さんと連絡が取れないことから、不審に思った母と妹がマンションを訪ね、死亡しているのを発見した。妹が同日午前に杉浦さんと電話で話した際には、変わった様子はなかったという。

 マンションは1階の入り口付近にオートロック機能がついている。捜査本部は、妹と電話で話した6日午前から発見された7日午前1時過ぎまでの間に、杉浦さんが部屋で何者かに殺害されたと見て、杉浦さんの部屋に出入りしていた人など、交友関係を中心に調べている。


 殺害された杉浦さんの住んでいた10階建てマンション「サンコート浜松」には早朝から黄色の規制線が張り巡らされ、捜査員たちが頻繁に出入りした。小学生が不安げに登校し、住民らは口々に「こんな事件が起きるなんて、ショック」と話した。

 6階に住む女性は、普段杉浦さんが午後4時ごろからスカート姿で1人で出掛けていく姿をよく見かけたという。「会えば普通にあいさつをする感じのいい人だった」。

 関係者によると、杉浦さんがマンションに住み始めたのは06年8月ごろ。長女と2人で引っ越してきた。マンションの入り口には午前9時から午後5時までの間は管理人が常駐しているという。

 杉浦さんが働いていた同市内にある飲食店の女性店員は「(杉浦さんは)明るくて人気は普通だった。子どもがいるなど、私生活のことは何も知らなかった」と話した。

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