lasente
2009-10-09 11:23:03

輝く カラー

テーマ:お客様の声

こんにちは 


カラーリストの入口です。 先日新規のお客様(Aさん)が来店されました。 


たまたま 外の看板をみて 飛び込みで来て頂きました。


20代前半の就職活動中の大学生の方です。 就職が決まったらしく 就職活動中、真っ黒にしていた髪を


今までしていた、ナチュラルなブラウンに戻したいとのことでした。



黒染めしていた髪のトーンは5レベルで、5レベルといえば、髪本来のトーンなのでほぼ真っ黒です。



それを 10~12トーンのブラウンに上げてほしいとのオーダーでした。



根元は少し ブラウンで 髪の中間は黒、毛先は色素が強く入りすぎて真っ黒な状態でした。



「黒染めは、いつ しましたか?」 とお聞きすると 「1ヶ月前市販の黒染めでしました。」 と言葉が返ってきました。



私は内心 「まずいな」と心の中で感じました。


市販の黒染めは色素が強く入っているので、数ヶ月たってもなかなか 色素が抜けません。特にダメージのある


毛先に色素が強く入る傾向があるので、従来のように自然にカラーでトーン アップしても ムラになることが


確実に予測できました。まずお客様の了承をえて、2cmほどの束をとり テストカラーをしてみました。



12トーンのアッシュブラウンを本来のやり方で塗布します。



10分時間を置いてチェックします。予想通り根元から 少し明るくなり 中間、毛先は全く色味が変わっていません。


本来、ブリーチ(最も強い脱色剤)を使えば 明るくすることは可能なのですが ムラが出やすく、その後のダメー


ジが確実に考えれます。 就職も決まりこれから最後の学生生活を楽しむAさんの髪を傷めることはできません。


そこでAさんとテストカラーの状態からこれからのデザインを相談しながら髪にダメージをできるだけおさ



えて明るく、そして綺麗に仕上げていくため今回は全体的にワンメイクで染めるのではなく、フルウィービ



ングを用いて全体の約30%を今の状態より明るくし、今後数回のカラーリングを繰り返しながら目的の1



2トーンのアッシュにしていく方向にしました。ワンメイクとは全体を1つの色でカラーリングをする技術で、




フルウィービングは、ホイルを用いて1枚1枚細かいラインを入れ、質感調整や様々な色をブレンディングすることができる技術です。



神戸三宮 美容室 ヘアーメイク ラシェンテのデザインワーク日記  



1ヶ月前の黒染めもあるのでカラー塗布前の前処理のトリートメントも適切に行い、ヘアカラーによるダメ



ージを最小限に抑えるようにしました。まずはじめに毛先には髪の毛にハリとコシの与えるために必要



ケラチンを塗布し、そして中間~毛先にミズミズしさと柔らかさに必要なセラミドを塗布し、仕上がりの




髪の手触りが弾力もあり、サラサラな質感ができるようにしました。



カラー技術はフルウィービングを3ミリ7ミリのナチュラルでチップをとり、カラーの明るさは希望色より1ト



ーン明るめの13レベルのアッシュを用いてカラーリングしていきました。




フルウィービンをすることで黒染め後の際ワンメイクを行う時に出やすい塗布ムラやダメージを抑え的確




色を入れることができます。デメリットはワンメイクで仕上げた明るさよりもやや落ち着いて見えるが数




ウィービングをすることで明るさも綺麗に出て負担も少ないのでAさんも納得していただき行いました。



技術中はホイルが70枚以上貼る状態なのでAさんにとっては初めての技術だったので驚きと、仕上が



りの期待とやや不安な表情もありましたが、「必ず綺麗になりますから期待してください」とAさんに伝え安心感をもってもらいました。

そして技術が終わり、仕上がり後・・・


仕上がりは10トーンでアシュと、黒髪が混ざり合い、光の反射により明るさと、カラーによる動きが出る



デザインになりました。 本来Aさんが求めていたイメージから比べると落ち着いた印象ですが、回数をこ



なし綺麗にしていくプランでデザインを創る方向にしたのでAさんも仕上がりにはとても満足していただけました。


Aさん「黒染め後のカラーがこんなに大変なのは初めて知りました。でもこれからのカラーの変化がとても楽しみです。」


Aさんからもうれしい言葉をいただいたのでこれから黒染めを綺麗になくし、今より輝けるカラーリングをできるようにしていきます。


今回のAさんの事例で私自身、カラーの技術の見直し、ホームカラーとサロンカラーの絶対的な違いを改めて


感じることができたので、これからより技術の鍛錬を積み、より素敵なカラーリングをお客様に提案していきます。


赤川

「入口のカラーのこだわりはいっしょに働く私達もびっくりする時があります叫び。カラー


の詳しい特集はクラッカークラフト プレスクラッカー 第2号に詳しく掲載しています!店内でお配


りしておりますので お楽しみに!!



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