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【格闘技】

蝶野、豪華トリオで大暴れ 武藤&小橋で第三世代軍粉砕

2009年10月13日 紙面から

シャイニングケンカキックを放つ蝶野(左)

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 東京・両国国技館で行われた新日本プロレスの蝶野正洋25周年特別興行は闘魂三銃士の蝶野正洋(46)、武藤敬司(46=全日本)と四天王の小橋建太(42=ノア)が夢のタッグを結成し、中西学(42)、小島聡(39=全日本)、秋山準(40=ノア)の第三世代トリオと激突。豪華トリオが暴れまくった。超豪華版の6人タッグに1万1000人のファンも大興奮。試合も主役の蝶野がシャイニングケンカキックからの体固めでフォールを奪った。IWGPヘビー級選手権は王者中邑真輔(29)が挑戦者・大谷晋二郎(37=ゼロワン)をボマイエで初防衛に成功。前王者の棚橋弘至(32)から対戦を迫られ火花を散らした。

 武藤のヒザが飛ぶ、小橋の豪腕ラリアットがうなりを上げる。そして最後は主役の蝶野のケンカキックが火を噴いた。野人と言われた怪力中西も、さすがにフォールを返す力はなかった。

 この超豪華メンバーそろい踏みを誰が想像しただろうか。まずは武藤が「小橋選手もいるし出だしから飛ばそうと思った」と、開始からフラッシングエルボーを中西に浴びせるなどエンジン全開だ。3日に三沢光晴の追悼興行で蝶野とタッグを組んだばかりの小橋も負けてはいない。全日本の三冠王者小島を相手に逆水平チョップを連打。暴れまくった。

 蝶野のデビュー25周年記念興行で実現した闘魂三銃士と四天王の越境タッグ。即席チームだが、あうんの呼吸で息もピッタリ。小橋と武藤の合体ブレーンバスターや蝶野と武藤の二人ドロップキック。豪華トリオの合体技に1万1000人のファンは酔いしれた。

 途中、第三世代トリオに攻め込まれる場面もあったが、そこは各団体のトップレスラー。最後は絶妙な連係を披露してドリームマッチを締めくくった。

 橋本真也さんや三沢光晴さんの死を切っ掛けに、新日本、全日本、ノアのメジャー団体が結束を固めてプロレスの人気回復を誓って実現した越境タッグ。「プロレスの魅力はK−1にも負けない。これからも日本のプロレス界を応援してください」と蝶野。このメジャー団体トップ3の集結が低迷するプロレス人気に明るい光を差し込んだ。 (石川晴信)

 

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