ベルトを獲得し涙を見せる宮崎(右)と井岡会長=後楽園ホール
「日本ライトフライ級タイトルマッチ」(12日、後楽園ホール)
挑戦者・宮崎亮(井岡)が、王者・嘉陽宗嗣(白井具志堅)を3-0の10回負傷判定で破り新王者となった。井岡ジム創設8年目にして初の日本王者が誕生。新王者はリング上で泣き崩れた。「環境を整えてくれた会長たちに恩返しをしたかった。チャンピオンは今までやった選手の中で一番強かったです」と、タイトル初挑戦での王座奪取に涙が止まらなかった。
宮崎は序盤から得意の右フックで着実にポイントを積み重ねた。10回にバッティングによって嘉陽が右目上をカットし、出血が激しいため試合はストップした。
中学3年生でジムに入門し、興国高2年時のインターハイ、フライ級優勝。基礎からボクシングをたたき込んだ井岡弘樹会長(40)は「ここまであっという間でした。一人の選手が頑張ると、ジムすべての選手が頑張る。相乗効果となり、いい結果が生まれる」と満足げに語った。
(2009年10月12日)