フォトセッションで亀田興毅と“初対決”した北京五輪金メダリストの石井慧(左)=東京・亀田ジム
北京五輪柔道100キロ超級金メダリストで格闘家の石井慧(22)=アイダッシュ=が11日、都内の亀田ジムを訪れ、ボクシングWBC世界フライ級3位・亀田興毅(22)と初対面した。石井は吉田秀彦(40)との大みそかプロデビュー戦に向け、特訓中の打撃を強化するべく、興毅に“弟子入り”を志願。興毅が王者・内藤大助(35)に挑戦する世界戦(11月29日)後の12月にも“夢の合体”が実現する可能性が出てきた。一方、トークでは興毅が“圧勝”し。石井はビッグマウスを封印した。
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ボクシング界と格闘技界の次代を担う同い年で同郷のヒーローが亀田ジムのリングに並んだ。
“プロの先輩”である興毅は「金メダル持ってメンチ切ってるのをテレビで見た。俺らと共通するもんを持っとるなと思った。若いねんから、自分の思ったようにやったらええ」と石井にエール。緊張した面持ちの石井は「同い年としてジェラシーを感じていました。追いつこうと頑張ってきました」と明かし、「亀田選手といえば、やっぱりボディー(攻撃)。(内藤との)試合が終わった後、機会があれば一緒に練習したいです」と、出げいこを志願した。
興毅も「若い世代で盛り上げていきたい」と前向き。石井が「エキサイティングな試合にする」と意気込む、大みそか「SRC」での吉田戦を前に、夢の競演が期待される。2人は互いの大一番への来場も示唆した。
リングを下りても興毅は絶“口”調。「体重、俺の倍やで。よう食うやろ?6枚切りの食パン、1分で食えるか?」。そう質問された石井は「そ、それは無理です」と敬語で返答。「そりゃ、無理やわ。あれ食うたら、口、パサパサなんねん」と切り返した興毅は「まあ、今度、メシでも食わなアカンな」と誘い、石井は笑顔でうなずいた。
(2009年10月11日)