北九州放送局

2009年10月12日 19時49分更新

強制連行労働者の追悼式


福岡県飯塚市で12日、戦時中、朝鮮半島から強制連行され、炭鉱労働などで亡くなった人たちの追悼式が行われました。

この追悼式は、強制連行された労働者の遺骨の収集や家族への返還活動などをしている飯塚市のNPOが、炭鉱労働などで亡くなった人を追悼して平和への願いを伝えようと毎年行っているものです。12日は、納骨堂がある飯塚市の国際交流広場で関係者などおよそ30人が参列して追悼式が行われました。
式では、福岡の韓国総領事館のイ・ホーヨン領事が「過去の出来事を教訓にして平和の尊さを次の世代に伝えていきたい」と訴えました。
このあと、参列者全員が納骨堂の前に菊の花を献花して、追悼の意を表していました。
父親がこの取り組みを始め、この日の追悼式に参列したペ・アオンさんは「ここが、過去の出来事を教訓にしてこれからの幸せな人生を考える場所であってほしい」と話していました。