岡山放送局

2009年10月12日 19時6分更新

大原美術館で植物を考える


植物の種や木などを題材とした現代美術の作品にどのような意味が込められているかを探る催しが倉敷市の大原美術館で開かれました。

この催しは、美術作品の題材として絵画などに描かれる植物に焦点を当てて考えてもらおうと大原美術館が行ったもので、植物や絵画などに関心がある男女、17人が参加しました。

参加者たちは、はじめに美術館のそばにある庭で植物の観察をしたあと美術館の展示室に移動して木や花などを題材とした現代美術の作品を鑑賞しました。

このうち、種を使って切手をデザインした太田三郎さんの作品「SeedProjectツワブキ」の紹介では、遠くに飛んで新しい場所で育つ種の働きと思いを移動させて遠くの人に伝える切手の役割が重ねられていることが説明されました。

このほか、睡蓮の花やかしの木が描かれた作品も紹介され、芸術家によって植物のとらえ方は異なり、その違いがそれぞれの作品の筆や色づかいに現れていることが紹介されました。

参加した倉敷市の女性は、「自然は芸術家の感性にも影響を与えていると知って新しい発見になりました」と話していました。