| 旅の友「駅弁」。館長が食べた駅弁を中心に、日本全国と世界の駅弁を紹介します。
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【掛紙】お寿司(20銭) 1933年8月25日調製 昭和(大正?)8年8月25日午後の調製と思われる、昔の佐賀駅弁の掛紙。駅弁名にも駅弁屋の屋号にも平仮名が使われており、戦前では少数派ではないかと思う。橋と像と城が名所として描かれる。 かにちらしすし(630円) 2004年2月23日に佐賀駅高架下駅弁売店で購入 ほぼ正方形の経木枠容器に紙蓋とシンプルなデザインの掛紙をかけてスズランテープでしばる。中身は酢飯の上に海苔と錦糸卵と北海道産のカニの身とグリーンピースを散らす、やはりシンプルなちらしずし。食べる前にはカニ駅弁として廉価の度が過ぎる価格と中身の見た目の貧弱さに不安を覚えたが、食べるとその味は底なしに奥深く、満腹でも食が進む。調製元でも数名のみが知るという極秘扱いの酢の調合がこの味を出しているのか。 佐賀では1976年に駅を高架化し北側に移転、高架下に商店街とバスターミナルを整備し、駅跡地では区画整理事業を実施と、教科書どおりの市街地改造で発展を見込んだ。しかしその当てが外れて、駅前は今でも駐車場などの空き地だらけ。利用が低迷する1998年開港の佐賀空港と共に、佐賀県や佐賀市の悩みの種。 【長崎本線佐賀(さが)駅】1891(明治24)年8月20日開業 佐賀県佐賀市駅前中央一丁目 【佐賀駅構内営業 有限会社(新玉)】佐賀県佐賀市駅前中央二丁目2番15号 TEL:0952(31)1212 http://www.bunbun.ne.jp/~paw/aratama.htm 錦弁当(940円) 2005年10月27日に佐賀駅高架下駅弁売店で購入 九州の駅弁ランキング第2弾に伴い、2005年秋までにリニューアル。下の従来版と比べて、価格と掛紙こそ同じだが、容器が発泡材ボール紙ふたに変わり、中身は正方形6分割に変わり、内容は三種の御飯をそのままに、おかずが煮海老や鳥照焼やイカ焼売や豚焼肉や煮物などに変わった。 改善が図られたと言って良い。掛紙と駅弁名を催事用駅弁レベルに引き上げ、佐賀県産食材多用を語るお品書きを付ければ、百貨店の駅弁催事に持ち込めると思う。ただ、販売実態は駅高架下テナントのお弁当であり、予備知識がないと駅弁だとは気付かない。 【長崎本線佐賀(さが)駅】1891(明治24)年8月20日開業 佐賀県佐賀市駅前中央一丁目 【佐賀駅構内営業 有限会社(新玉)】佐賀県佐賀市駅前中央二丁目2番15号 TEL:0952(31)1212 http://www.bunbun.ne.jp/~paw/aratama.htm 錦弁当(940円) 2004年2月23日に佐賀駅高架下駅弁売店で購入 佐賀駅の幕の内駅弁。幕の内弁当は他にも数種類が売られていたが、掛紙がかかり駅弁らしいのはこれだけ。枠も底もすべて経木の長方形容器を、カニとムツゴロウを描く掛紙で割箸ごと包み、スズランテープでしばる。中身は紅白の俵飯に佐賀駅弁名物かにちらしずし、おかずは蒲鉾・焼魚・玉子焼にエビフライやウインナーや竹の子など。美味い御飯が三種もあるのが特徴で、おかずの品質は見るべきものがない。 【長崎本線佐賀(さが)駅】1891(明治24)年8月20日開業 佐賀県佐賀市駅前中央一丁目 【佐賀駅構内営業 有限会社(新玉)】佐賀県佐賀市駅前中央二丁目2番15号 TEL:0952(31)1212 http://www.bunbun.ne.jp/~paw/aratama.htm 佐賀名産ちらし寿司(1,050円) 2005年10月27日に佐賀駅高架下駅弁売店で購入 九州の駅弁ランキングの開催に伴い、2004年秋に登場か。海老やレンコン揚げやつくねや煮物などに加えて、時には有明産ムツゴロウ蒲焼など季節物が入ることもあるという、ちらし寿司を詰めた有田焼の器を、果物用の緩衝材で包む。器も具も見栄え良く、地元でも親しまれるその下の酢飯が素晴らしい。 第1回九州の駅弁ランキングでは、応募者の投票により対象37駅弁中2位の評価を得た。しかし、無名で予約限定の新作駅弁が他の有名伝統駅弁をいきなり押し退けたことには違和感を覚えた。九州では珍しい瀬戸物容器が受けたか、あるいは組織票か応援票でも入ったか。報道を機に名物駅弁への昇華ができるかどうか。 なお、2006年3月放送のテレビ番組によると、器の柄は5種類あり、専用紙箱が50円で売られているそうな。2006年5月には容器終了で終売、翌6月に新容器と紙箱を使い1,260円へ値上げ。 【長崎本線佐賀(さが)駅】1891(明治24)年8月20日開業 佐賀県佐賀市駅前中央一丁目 【佐賀駅構内営業 有限会社(新玉)】佐賀県佐賀市駅前中央二丁目2番15号 TEL:0952(31)1212 http://www.bunbun.ne.jp/~paw/aratama.htm むつごろうちらしずし(500円) 有明海の珍味ムツゴロウの蒲焼きが入っているという、全国唯一のムツゴロウ駅弁。1990年代の駅弁撤退後もシーズン中には臨時販売があり、2000年頃には5個以上の予約販売を受けていたとも聞くが、現在はそれもない模様。 肥前山口駅は長崎本線が佐世保線を分岐する鉄道の要衝で、現在でも博多と長崎や佐世保やハウステンボスを結ぶ特急が毎時4本程度発着し、その一部は列車の分割併合のため5分程度の停車時間があるから、駅弁の販売に適していると思えてならない。 【長崎本線肥前山口(ひぜんやまぐち)駅】1895(明治28)年5月5日開業 佐賀県杵島郡江北町大字山口1461 【有限会社常盤軒】佐賀県杵島郡江北町大字山口1531−1 TEL:0952(86)3131 有田焼カレー(1,500円) 2009年1月12日に京王百貨店駅弁大会で購入 2007年4月18日に「有田鶏弁当」と共に登場した、おそらく有田駅史上初の駅弁。駅弁名は「有田焼」と「焼カレー」が掛けられているのだろう。有田焼の器が黒いボール紙で箱詰めされ、駅弁名と有田焼のイメージを印刷した掛紙を巻いて、輪ゴムで留める。中身はオーブンで容器ごと焼いた、28種類のスパイスを使ったという牛挽肉入りチーズカレー。辛くないけどスパイシーな、常温でもおいしいカレーライス。容器はもちろん、食器などに活用できる。 登場時には同じ容器と箱を使う鶏飯「有田鶏弁当」のほうが注目されたようだが、こちらは2008年5月2日放送のTBS系列「ランキンの楽園」内「ギャル曽根が食べまくって決める全国47都道府県激うま駅弁ランキン」で第1位を獲得して知名度が上がり、2009年1月の京王百貨店駅弁大会での輸送販売が大当たり、いまやおそらく駅弁の業界やファンの誰もが知る存在ではないかと思う。従来の駅弁になかったアイデアとデザインが詰まっている。 カレーの駅弁は各地で時々出ているが、消滅が惜しまれる山口県・山陽本線柳井駅「ドライカレー弁当」を除き、その存在は話題にも挙がらない印象。だからこの駅弁は、全国初のカレー駅弁などと紹介されることがある。焼カレーの駅弁としては、おそらく史上初である。 【佐世保線有田(ありた)駅】1897(明治30)年7月10日開業 佐賀県西松浦郡有田町本町 【創ギャラリーおおた】佐賀県西松浦郡有田町南原甲444 TEL:0955(42)4275 http://www.sagafan.com/shop/shopinfo/shc/oota/ URL : http://eki-ben.web.infoseek.co.jp/ Copyright (C) 2001-2009 まっこうくじら All Rights Reserved. |