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2009年9月20日 (日)

"疑惑の総合商社"鈴木宗男リターンズ 2

 日刊ゲンダイに鈴木宗男の外務委員長就任によって機密費が曝かれると言った記事が出ていたようだ。こういった変な期待は<佐藤優現象>に毒されたジャーナリズムあたりが鈴木宗男を持ち上げるときに必ず使う宣伝文句だが、本当にしゃべる気ならとっくの昔にゲロしているはずだ。鈴木宗男は絶対しゃべるはずはないのだ。

鈴木宗男と佐藤優が「機密費について・・・」と言えば、これは機密費に関わった関係者に対するブラフ以外の何ものでもない。それは「全員(歴代政府、外務省、関係者)道連れにするが、それでもいいのか」「しゃべるなよ」と脅しているのだ。

 そもそも、田中真紀子が外相時、機密費問題にメスを入れようとした田中に伏魔殿と言われた外務省の不正の闇に君臨していたのが鈴木宗男だったではないか。
外務省の闇について、外務省と鈴木宗男は持ちつ持たれつの爛れた共犯関係であり、機密費が曝かれたくないのはお互い様だからだ。

 「鈴木宗男事件」と言えば、外務省を支配しODAを含めた利権と不正な金の問題であったあはず。にも関わらず、立件されずうやむやになったのは機密費が絡んでいるからだ。「やまりん事件」なんて本当の本命から外れた「国策捜査」なのだ。
外交機密費が曝かれると困るのは政府、外務省と鈴木宗男と佐藤優なのだから。

 本気で外交機密費を曝くなら、鈴木宗男ではなく田中真紀子を充てるの当然だろう。田中真紀子が外相時代に機密費調査を妨害したのが鈴木宗男だったではないか。

 なによりも嫌な感じなのが、金光翔氏の警告『<佐藤優現象>批判』通りになっていること。
政治家である鈴木宗男が少しずつ権限を手に入れ、それを最大限テコを効かせて日本の政治に影響力を持ち、佐藤優が言論界に強い影響力を持ち(佐藤優現象)鈴木宗男を支える。

 田中真紀子との死闘がなければ、自民党のトップまで上り詰めたのではと思うとゾッとする。鈴木宗男は日本の頂点にまで上り詰め、その引き替えにロシアとの二島返還ー日ロ平和条約が締結される。そんなシナリオだったのかもしれない。(断っておくが、自分は北方領土問題にはまったく関心はない。元々アイヌの土地なのだから、アイヌに返すのがよろしい)

この鈴木宗男の復活劇は、怖いほど完璧なシナリオにもとずいている。
この二人はただの強欲の固まりで、とてもこれだけのことを緻密に出来る能力なんて無い。
この二人を動かしている大きな組織があるのではないかと思ってしまう。

以下は参考になる機密費についての記事

※ [機密費疑惑・国家のウソ2]規律なき使途、選挙資金に官邸の影 http://asyura2.com/sora/bd12/msg/732.html

 首相官邸の資金は、従来考えられていた以上に潤沢だった。 表に出ている官房機密費16億2400万円のうち、官房長官が直接管理する一般行政経費は13億9200万円。これに「裏の機密費」約20億円を加えた34億円近くが、首相―官房長官のラインで自由になる計算だ。

一体何に使われているのか。

「表に出たら大変」2月下旬。那覇市。東京ではコートが手離せないというのに、広い邸宅は赤いブーゲンビリアに彩られていた。主の老人は、1998年11月の沖縄県知事選で稲嶺恵一知事陣営の選対幹部を務めた人物だ。

「ええ、資金の手当てを自民党本部に頼みました。『人はよこさないでいいから、資金面だけお願いします』って」

米軍普天間飛行場の移設問題が知事選の焦点だった。3選を目指す現職の大田昌秀氏は「県外への移設」を、自民党の推す新人の稲嶺氏は「振興策とセットでの県内移設」を唱えた。大田氏が当選すれば、当時の小渕恵三政権に深刻な影響をもたらすのは確実だった。

老人は選挙資金の具体額に質問が及ぶと、一瞬息をのんで語った。「全部で4、5億かかった。自民党から来たのはそのうち2億か3億だったな。選挙のカネはメモに残さないし、銀行を通さないのが鉄則ですから」

数字の輪郭をぼかしながらも、老人は自民党から資金提供があったと認め た。ただし、カネの出所は自民党一本だったのか。実はこの中に、官房機密費が1億円以上含まれていたとの重大な証言がある。語るのは、自民党沖縄県連関係者だ。

「官邸から知事選の資金が出たのは間違いない。私自身、選対の会議で報告を受けた。元は税金だからね。選挙に機密費を使ったなんて表に出たら大変なことになる」

銀行を通さないという話に従えば、カネは東京から那覇まで人の手で運ばれたことになる。それはどこで受け渡しが行われたのか。出金は1回か、数回に分けてか。老人にただした。

 「官邸と自民党と二つ資金ルートがあることが分かったのは今回の横領事件が起きてからですよ。だから官邸からカネが出たのかどうか私は知らない」

官房機密費と与党の選挙資金。その間を、実線で結ぶだけの明白な証拠はない。ただし、点線ではつながっていることを数々の証言が物語っている。

鈴木宗男 1995年9月自民党副幹事長就任、1997年9月北海道沖縄開発庁長官に就任、1998年7月小渕内閣で官房副長官に就任。http://www.bea.hi-ho.ne.jp/naito38/suzukilist.htm

 

※ [機密費疑惑・国家のウソ3]外交工作、社交・接待と混然 http://asyura2.com/sora/bd12/msg/741.html

査察大使は本省に戻り、厳重処分を進言する。当時の事務次官は小和田恒氏。ところが、なぜか処分は行われず、この職員は2カ月後に在フィリピン大使館の会計担当官へと異動した。

「おれを処罰するなら、外交機密費の乱脈ぶりをばらす」。職員の捨てぜりふが、外務省上層部に処分をためらわせたと省内では受け止められた。毎日新聞が当時のいきさつを報じた7日、外務省は慌てて今は在ニュージーランド大使館にいるこの職員の召還を決めた。

「外交機密費の乱脈ぶりをばらす」と言うのは、機密費を流用した者の居直りの常套句のようだ。(笑)

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