10日付の米紙ワシントン・ポスト(電子版)はオバマ米大統領のノーベル平和賞受賞について、ブッシュ前政権で傷ついた米国の対外的なイメージを回復することに寄与すると評価する一方、「(米国の)外交政策の遂行を複雑にする可能性がある」と指摘した。
同紙は平和賞の受賞により、米政府が協議しているアフガニスタンへの増派問題に影響を与えることや、核開発を進めるイランへの抑止力が低下することに懸念を示した。そのうえで、平和賞の受賞は「(オバマ大統領の理念が)何らかの成果をもたらした後がふさわしかった」とした。(10日 22:03)