「福建省出身」窃盗団、民家狙って数十億円
中国・福建省出身者で構成する窃盗団が、東京〜兵庫間の11都府県にアジトを置いて空き巣を繰り返し、数十億円を荒稼ぎしていたことがわかった。
窃盗団の主要メンバーは新幹線で各都市を移動し、現地で、専門学校に通う中国人留学生らを集めて実行グループを結成。主に、ガスバーナーで窓ガラスの鍵付近に穴を開ける「焼き破り」という手口で民家に侵入していたという。警視庁や愛知県警などは既に複数のアジトを摘発、メンバー60人以上を逮捕し、全容解明を急いでいる。
捜査関係者によると、愛知、岐阜、三重、静岡の東海4県では昨年5月以降、JRや地下鉄沿線の民家を狙った「焼き破り」による空き巣が300件以上発生。このうち一部に関与した複数の実行グループを、愛知県警が昨年秋頃、特定し、これまでに横浜市中区、無職劉忠増被告(25)(窃盗罪などで起訴)ら男女12人を逮捕した。
また、先月28日にはアジトとみられる名古屋市中区の雑居ビルの一室を捜索し、ガスバーナーなどの“七つ道具”のほか、盗んだ宝石類の鑑定に使う硬度計や、電子はかりを押収した。
劉被告らのグループは、侵入役や見張り役などに役割分担した上で、夕方、セールスマンを装ってスーツ姿で住宅街を
さらに、窃盗団から盗品の一部を買い取っていたとして、愛知県警は、大阪市内の無職男(37)も盗品等有償譲り受け容疑で逮捕。男は今年4月、同県豊川市内のアジトを摘発した際、盗品の指輪を所持していた。調べに対し、「中国にいるボスの命令で買い取っていた。しかし、ボスの名を言えば殺される」と供述しているという。
窃盗団の一部は、中国の密航仲介組織「蛇頭」に金を払って漁船などで密入国していたといい、県警は、稼いだ金は違法な「地下銀行」を通じて本国へ送金していたとみて、銀行法違反容疑(無免許営業)でも捜査する。
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