2009年10月12日(月)

浦和、初戦敗退 アマの松本山雅に0-2 サッカー天皇杯

 
松本山雅FCに敗れ、がっくりと肩を落とす浦和イレブン=11日、松本平広域公園総合球技場

  サッカーの第89回天皇杯全日本選手権は11日、長野県松本平広域公園総合競技場などで2回戦24試合が行われ、Jリーグ1部(J1)の浦和レッズは、アマチュアで北信越リーグ1部の松本山雅FC(長野県代表)に0-2で完敗した。浦和はヤマザキナビスコ・カップも既に敗退し、残り6節となったリーグも現在勝ち点43の8位で優勝は厳しく、今季のタイトル獲得は絶望的な情勢になった。

 第85回と86回の天皇杯で2連覇した浦和と、Jリーグの下位リーグに当たるJFL(日本フットボールリーグ)昇格を目指す松本山雅FC。力の差は歴然だったものの、浦和は前半12分、カウンターから先制点を献上。その後も怒濤(どとう)の攻撃を仕掛けたが決め切れず、逆に後半27分、右サイドを突破されて追加点を奪われた。松本山雅FCの9本に対して、20本のシュートを放ったものの最後までゴールを割れなかった。

 試合後は約1時間半にわたって、サポーターがスタンドに残り抗議。クラブの信藤健仁チームダイレクター(TD)らが話し合いに応じた。信藤TDは「情けない内容だと厳しい意見をもらった。橋本代表やフィンケ監督、選手を含めてサポーターの声を伝えたい」と話した。

 この日午前3時半に鳩ケ谷市の自宅を車で出発し、家族そろって応援に駆け付けた高校3年の長谷川航さん(18)は「選手のやる気を感じなかった。腹が立つ」と話し、母親の敬子さん(47)も「後半から立て直すと思ったが、ちょっとぶざまですね」と憤った。

 Jリーグ発足当時からサポーターという三郷市の会社員鈴木和彦さん(39)も怒り心頭の様子。「こんな試合をやっていたら駄目だ。相手の方がJ1みたいだった。サポーターは金を払って見に来ているのだから」と話した。

 一方、日本女子サッカーリーグ(なでしこリーグ)の浦和レッズレディースは同日、敵地でスペランツァFC高槻を3-0で下し、2位の日テレ・ベレーザが東京電力マリーゼと引き分けたため、初優勝が決まった。

 

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