テヘラン(CNN) 今年6月のイラン大統領選の結果をめぐる騒乱に関与したとして起訴された3人に、死刑判決が言い渡された。国営のイラン学生通信(ISNA)が10日伝えた。
3人の身元は頭文字のみ公表されており、反体制派と接触していたとされる。上訴は認められているという。イラン政府が報道関係者の取材活動を制限しているため、報道の信ぴょう性は不明。
大統領選では現職アフマディネジャド氏が再選されたものの、改革派支持者らは不正があったと主張。改革派のムサビ元首相やキャルビ元国会議長は、騒乱で当局に拘束された人々が拘置所で拷問されたり、性的暴行を受けていると指摘した。改革派のハタミ前大統領も、8月に非難声明を出した。
イラン政府はこうした指摘を一貫して否認しているが、国営メディアは8月、同国当局が収容者虐待を理由に拘置所幹部を解任および逮捕し、拘置所を閉鎖したと伝えた。