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【プロ野球】

ロッテ西岡が怒りのお立ち台 『死刑』の横断幕取り下げて!

2009年9月27日 紙面から

◆ロッテ6−2オリックス

 前代未聞の怒りのお立ち台だ。フロントを中傷する横断幕を掲出した一部の熱狂的ファンに対し、ロッテ・西岡がヒーローインタビューで取り下げるように“直訴”。時折言葉を詰まらせながら、選手を代表して思いをぶつけた。

 「僕はファンの応援を見てこのチームが好きになりました。(中略)球場に来た子どもたちの夢を壊さないでください。本当にロッテを応援してるなら、明日からは横断幕を下げてください」。横断幕近辺のファンは静まり返り、その他のファンからは万雷の拍手と声援が沸き起こった。

 今季序盤からたびたびフロントVSファンの“お家騒動”が表面化してきたロッテ。西岡は「選手は残念に思いながら、でも誰も言えない状況だった」と打ち明けた。「死刑」などの過激な文言で特定の幹部を中傷する横断幕は、前日は試合後に、この日は試合開始前から出現。初回には球団新記録となる今季7本目の先頭打者本塁打を右中間に突き刺したが、これも「横断幕が目に入ってイライラして、そこに打ち込んでやろうと思った。『死刑』という言葉は許されない」という怒りの一撃だった。

 「大きく取り上げてください」と報道陣にも懇願した西岡。若きリーダーの思いは、暴走するファンに届くだろうか。 

  (宮崎厚志)

 

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