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浦和が“4部”に0-2で完敗/天皇杯

松本山雅FCイレブンと肩を落とすエジミウソン(左)と堀之内(共同)
松本山雅FCイレブンと肩を落とすエジミウソン(左)と堀之内(共同)

<天皇杯:松本山雅FC2-0浦和>◇11日◇2回戦◇松本球

 浦和が北信越リーグ1部の松本山雅FC(長野県代表)に屈辱的な完封負けした。実質的な4部のクラブの守備を崩し切れず、逆にカウンターを浴びて2失点し、0-2で敗れた。試合後は一部のサポーターが会場に約1時間以上も居残って抗議した。このほかJ2首位のC大阪や東京Vも初戦で姿を消す波乱があった。

 我慢し続けてきたサポーターも限界だった。今季の7連敗中も試合後は拍手が起こっていたが、この日は容赦ないブーイングが会場を包んだ。スタンドに向かって一礼した選手に水が飛び、ペットボトルが投げ入れられた。フィンケ監督は「悲しみと大きな怒りを感じる」とうつむきながら話した。

 言い訳のできない敗戦だった。FW田中達が4月12日の名古屋戦以来、半年ぶりに公式戦で先発出場。MF山田直も約2カ月ぶりに先発に名を連ねた。日本代表合宿に合流中のDF闘莉王、MF阿部を除けばベストの布陣。しかも、相手は4部にあたる地域リーグのクラブ。DF坪井は「失った結果は返ってこない。リーグ戦に向けて、チームがバラバラにならないようにしたい」とうつむいた。

 序盤から攻め続け、シュートは相手の倍以上の20本を数えた。だが、ゴール前を固める相手守備を崩しきれず、逆にカウンターを浴びて2失点。信じられない完封負けに、MF鈴木は「点が取れない原因を話せるようなら簡単だけど、自分たちの形をつくれていなかった」と具体的な敗因を挙げることはできなかった。

 フィンケ監督が「この結果内容は来年のチーム計画にさまざまな情報を与える」と来季を見据える発言をしたが、試合後はサポーター約100人が居残り、信藤チームダイレクターに1時間にわたって強化方針の説明を求めた。橋本光夫社長は「今日の負けは重い」としながらも、「フィンケをサポートする。(来季の)続投は基本路線。次の試合(17日の新潟戦)が重要」と話した。【今井恵太】

 [2009年10月12日9時35分 紙面から]


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