メーキング三つ星カンパニー★★★
いまより3倍!とんがるモチベーション
指示命令の仕方
指示したことができる・・・任せられる、自立のトレーニングとはそういうことです。
ですから指示の仕方はとても大切で、指示命令は思いつきではなく準備が必要になります。
部下を持つ者、あるいは自立した部下を育てる者には、部下に正しい行動させる必要があります。
それには正しい指示命令が必要になり、正しい指示命令をするには準備が必然になります。
まず誰に、どんな仕事(作業)を、どんな順序で、いつ指示命令を出すかを予め決める必要があります。その際、モチベーションをどのようにして高めるかも考慮しておきます。
しかし決めていても、状況は刻々と変化するのが普通ですので、指示するときに計画そのものに変更が起こることもあります。予定していた指示命令にも変更が生じます。すると当然ですがモチベーションの高め方にも変更が生じるのはいうまでもありません。
それがリーダーの普通であり、もしそれを面倒だと思うなら部下を持つ資格はありません。
面倒がらずに言葉にするしないにかかわらず部下の目には不信に映りますし、それに無関心な部下ならモチベーションの低い人であるといえますので、リーダー自身の不満のもとにもなり、負の連鎖と循環が繰り返し起こるようになります。
人を使って目標を達成するのが仕事であるリーダーにとって、指示命令こそ仕事の本分です。
指示命令のまずさから目標が達成できない、人が育たないのはリーダーとしては失格です。
指示命令を出すときは、次の13の条件が満たされているかどうかに留意します。
1. 人を介さずに相手に直接に伝える。
それによって誰が誰になにを求めているのか、責任と義務の所在がはっきりします。
はっきりすることで問題が生じた場合に反省が可能になります。
2. 個人個人、ひとりごとに伝える
遂行能力が個人ごとに違うので、与える作業の分量や分担は個人ひとりごとに異なります。
3. 目的をはっきり伝える
「なにをするのか」「なぜそうするのか」の説明は意識を共有するうえでとても大切です。
共通した意識は日々仕事を通じて高めていきます。
仕事にかかる前に共有した意識をしっかりと身につけさせないまま、「どうするのか」を教え てもテクニックとして
マスターするので、結局は求める結果を出せなくなります。
「指図ばかりする」という不満がありますが、「指示ばかりする」という不満はありません。
目的を明示しないと指示でなく、指図になり、モチベーションを低下させます。
4. 一般従業員には一度の指示で複数の作業を求めない。
リーダーや熟練者には原則(能力を判断した上で)複数の作業を指示しても大丈夫ですが、
その場合は優先順位を明示します。
面倒がる人が多いのですが、目標達成ができない原因になっている場合が多い。
5. 指示した内容を復唱させることによって再確認します。
6. 一回の指示命令ごとに報告を受ける(あるいは自ら確認する)ようにします。
報告がないと完了したことが分らないので、 次の指示命令が出せなくなります。
すると、その間、部下は何もすることがない指示待ち状態になってしまいます。
それを防ぐには一回の指示命令ごとに報告を受け状況を掌握するようにします。
7. 具体的な手順を明示します。特にO.J.Tの場合は伝え方で結果が変わります。
8. 結果は数字で表現します。
9. 期限を定めて、具体的に日時を表現するようにします。期限のない仕事は仕事になりません。
期限を伝える場合、誰が聞いても同じ解釈をするようにします。
たとえば「夕方まで」という表現は、具体的に何時のことか、人によって解釈が違います。
「今週中」も同じですが、「今週の金曜日。夕方5時まで」なら誰もが同じ解釈をします。
10. 途中で確認する。
指示命令と進行状況を見極め、時間のロスを最大限防止し、達成できるように修正します。
O.J.T の機会が発生したということです。期限が来て確認したのでは手遅れです。
11. 結果の出る前に追加教育することが、もっとも効果的な教育です。
教育は追加するべきもので、指示命令は状況に応じて適正な変更をするべきものです。
逆に「命令は追加して、教育は変更する」と部下は混乱して、義務が果たせなくなります。
義務が果たせない時は何が悪くてそうなったのか、どうするべきだったのか、反省させます。
12.不完全な仕事の仕方や結果が起こっている場合は、その状態を認めず拒否することで、
中止・中断して、続けさせない。また次の仕事に繋がないようにします。
そのまま間違いを続させて、仕事を繋ぐと、作業担当者は不完全を認識せず反省もしな
くなります。結局、その間違ったやり方はくり返し行われ、やがて組織全体に蔓延します。
13. 「社内の統一用語」を定めて言葉の意味を統一することで、個人に勝手な解釈をさせない。
「それはそういう意味でしたか。分っていたら・・・」という場面はよくあります。
共通した価値観を育むためには「社内の統一用語」を定めて使用するようにします。
第一章 モチベーション
モチベーションとインセンティブ
自己実現を妨げる問題行動
モチベーション
6つのステップ
達成したいと思うレベル STEP.3
準備の段階
よし、達成するぞのレベル STEP.4
実行の段階