March 20, 2009
隠れた骨折
前回のカマイルカのヒレだが、幸か不幸かちっともバラバラになっていなくて、振動を気にせず京都まで運ぶことができた。肉と腱では分解の速度にこんなにも時間がかかるのかと改めてビックリ。スジスジ部分って本当に丈夫なんだなあ。
それでも表面はしっかりカモされていて、ムシさんがピョンピョン跳んでいる。白っぽい菌糸もついている。とりあえずトロ箱(発泡スチロールの箱)に入れて密閉し、風呂敷でくるんで運ぶことにした(トロ箱が大きくて、風呂敷以外に入るモノがなかった。風呂敷ってすごいや)。
京阪の快速の中で、ニオイ漏れてないかなーとかドキドキ。
で、今月6日、例の某研究施設で1月にバラしたイルカ本体と再会。こちらはほとんど肉がなくなっており、それをひたすら水洗いして骨にする作業(写真:上)を続けた。
ところで骨にしてみてよく分かったのだが、このイルカ、やたら骨折しているのだ。
背骨だけで3−4カ所、肋骨1カ所。
極めつけは下顎。人間でいうと”エラが張る”って言われる部分が、バキッと割れて、ずれて、割れた形のまま固まっていた。これまで数々の死体を剥いてきただんちょも初めて見た例だそうだ。
どの骨折も癒着していたので、これらが直接の死因ではないと思う。ただ、骨端部や歯を見る限り、まだ若い個体だ。
野生動物でも骨折&癒着痕はよくある。肋骨とか四肢骨とか。展示室のナガスクジラも肋骨折ってるし。
でも、ねえ、このイルカ、飼育個体なんだよ…。飼育下で、野生動物以上の怪我。
この子がどんな環境にいたのか、死因が何かは全く知らない。だから、ただの推測だけど、これはどう考えたってイルカショーの訓練による怪我だろう。考えてみれば、ショーを見せる程度になるには、相当の失敗も重ねているはずだ。ジャンプしてプールサイドに落ちちゃったりしたのかなあ…
イルカショーが一概に悪いとは思わない。でも、いちいちレントゲン撮って怪我の確認なんてしないだろうし(多分)、訓練している側が知らない(多分ね)ところで大きな怪我を負っているのかもしれない。彼らの怪我に気付けたのがその施設の飼育員でも獣医師でもなく(だから多分)、なんの関係もないタダのホネ好き集団だというのがなんとも…ねえ。
これからは、イルカショーを単純に楽しむことはできなくなりそう。
いや、本当に推測だけど。
それでも表面はしっかりカモされていて、ムシさんがピョンピョン跳んでいる。白っぽい菌糸もついている。とりあえずトロ箱(発泡スチロールの箱)に入れて密閉し、風呂敷でくるんで運ぶことにした(トロ箱が大きくて、風呂敷以外に入るモノがなかった。風呂敷ってすごいや)。
京阪の快速の中で、ニオイ漏れてないかなーとかドキドキ。
で、今月6日、例の某研究施設で1月にバラしたイルカ本体と再会。こちらはほとんど肉がなくなっており、それをひたすら水洗いして骨にする作業(写真:上)を続けた。
ところで骨にしてみてよく分かったのだが、このイルカ、やたら骨折しているのだ。
背骨だけで3−4カ所、肋骨1カ所。
極めつけは下顎。人間でいうと”エラが張る”って言われる部分が、バキッと割れて、ずれて、割れた形のまま固まっていた。これまで数々の死体を剥いてきただんちょも初めて見た例だそうだ。
どの骨折も癒着していたので、これらが直接の死因ではないと思う。ただ、骨端部や歯を見る限り、まだ若い個体だ。
野生動物でも骨折&癒着痕はよくある。肋骨とか四肢骨とか。展示室のナガスクジラも肋骨折ってるし。
でも、ねえ、このイルカ、飼育個体なんだよ…。飼育下で、野生動物以上の怪我。
この子がどんな環境にいたのか、死因が何かは全く知らない。だから、ただの推測だけど、これはどう考えたってイルカショーの訓練による怪我だろう。考えてみれば、ショーを見せる程度になるには、相当の失敗も重ねているはずだ。ジャンプしてプールサイドに落ちちゃったりしたのかなあ…
イルカショーが一概に悪いとは思わない。でも、いちいちレントゲン撮って怪我の確認なんてしないだろうし(多分)、訓練している側が知らない(多分ね)ところで大きな怪我を負っているのかもしれない。彼らの怪我に気付けたのがその施設の飼育員でも獣医師でもなく(だから多分)、なんの関係もないタダのホネ好き集団だというのがなんとも…ねえ。
これからは、イルカショーを単純に楽しむことはできなくなりそう。
いや、本当に推測だけど。
educationalstaff at 21:13
│ホネホネ団