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いきなり対決 真央サイドは「できれば避けたかったが…」

フィギュアスケートのジャパン・オープンで演技する浅田真央=3日、さいたまスーパーアリーナ
フィギュアスケートのジャパン・オープンで演技する浅田真央=3日、さいたまスーパーアリーナ
Photo By 共同

 バンクーバー冬季五輪のフィギュアスケート女子で金メダルを争うとみられる浅田真央(中京大)と金ヨナ(韓国)が、16日からのグランプリ(GP)シリーズ第1戦、フランス杯(パリ)でいきなり相まみえる。前回トリノ五輪後の3シーズンで二大タイトルのGPファイナルと世界選手権の優勝をほぼ二分してきた2人が、ファイナルに至る過程のGPで顔を合わせるのは初めてだ。

 世界女王として五輪シーズンに臨む金ヨナは、フランス杯が新しいプログラムを披露する舞台。一方の浅田は3日のジャパン・オープンで一足早く今季初戦を終えた。ジャンプなどで精彩を欠いた浅田の演技に、ファンからの反響が早くも日本スケート連盟に寄せられている。

 中には「真央ちゃんの良さが生かされない曲」「金メダルを取れるプログラムではない」といった声も。フリーだけを滑る団体戦だったが、韓国のテレビ局も取材に訪れ、ジュニア時代から続くライバル関係に対する韓国サイドの注目度の高さをうかがわせた。

 「できれば(シーズン序盤での)2人の対戦は避けたかったが…」。GP出場選手を振り分けた5月のバンクーバーでの会議を終え、日本スケート連盟の吉岡伸彦フィギュア強化部長がこぼした。大事な五輪に向け、浅田の周囲の雑音を少しでも封じたいとの思いから発した言葉だろう。

 GPシリーズは、前年度の世界選手権の3位までをシード選手とし、6大会に重複しないようにちりばめる。実力が突出する浅田と金ヨナは本来、ファイナルまではぶつからないはずだった。ところが、浅田が連覇を狙った3月の世界選手権でまさかの4位に敗れ、予定が狂った。

 ともに1990年の9月生まれで、誕生日は20日違い。最近は「ライバルだと思うけど、今は自分の一番いい演技をしたいというのが一番」(浅田)、「ライバルの一人」(金ヨナ)と、互いをことさらに意識することを嫌う。

 順当なら東京で開催される12月のGPファイナルでも直接対決が実現する。吉岡強化部長は「初戦の勝ち負けで五輪のメダルの色が決まるわけじゃない」と努めて冷静に話すが、来年2月の五輪に向けた周囲の過熱は止められそうもない。

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