最終更新: 2009/10/12 06:45

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鳩山首相、普天間基地「県内移設案」を容認するともとれる考え示す 社民党が反発

沖縄の米軍普天間基地移設をめぐる鳩山首相の発言に、社民党が反発している。
外務省で8日午後4時ごろ、岡田外相と福島消費者・少子化担当相の会談が行われた。
福島大臣が「在日米軍基地の件もよろしくお願いします」と話すと、岡田外相は「最後のは余分だったような...」と述べた。
続けて岡田外相が、「大臣としての発言じゃないですよね?」と質問すると、福島大臣は「はい。社民党党首としての」と答えた。
社民党の党首でもある福島大臣が、岡田外相に直訴したその理由は、普天間問題でマニフェスト変更を容認するともとれる鳩山首相の一言だった。
鳩山首相は7日夜、「(マニフェストが)時間というファクターにより変化する可能性は、私は否定しません」と述べた。
民主党はマニフェストに、沖縄のアメリカ軍普天間飛行場の移設を含むアメリカ軍再編について、「見直しの方向で臨む」と明記した。
選挙前、鳩山首相は「いまだ普天間が移設されていないということに対して、最低でも県外移設が期待されていると思っています」と述べていた。
しかし、アメリカのオバマ大統領が11月12日から来日するのを前に、方針を一転、これまで民主党が批判してきた「県内移設案」を容認するともとれる考えを示した。
閣僚の1人は「県外移設は無理だよ。ただ、言うのが少し早すぎた」と述べている。
この方向転換に、「基地問題は譲れない」としている社民党は反発した。
これにあわてた鳩山首相は8日午前、連合定期大会で、「小異を捨てて、大同についた形で連立政権が発足をいたしました。きょうは、社民党の福島党首もお見えでありますが、たぶん福島さんからすれば、『小異は捨ててないよ』。そんなお気持ちだと思います」と述べた。
冗談を交えてフォローするものの、福島党首は「社民党は、小異も中異も大異も大事にしながら、力を合わせて頑張っていきたいと思っております」と述べた。
基地問題など、新たな火種が飛び出した鳩山政権。
鳩山首相は8日午後5時半すぎ、「前政権のもとで合意したものをそのまま認めるという意味で申し上げたわけではありません。あまり時間がない中で、結論を出していかなくてはならない」と述べた。

(10/08 19:27)


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