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4歳児死亡 大型犬2頭にかまれ 福岡・那珂川

10月11日20時22分配信 毎日新聞

4歳児死亡 大型犬2頭にかまれ 福岡・那珂川
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犬に襲われて男児が死亡した研修施設の敷地内を調べる捜査員ら=福岡県那珂川町で2009年10月11日午後1時36分、矢頭智剛撮影
 11日午前10時35分ごろ、福岡県那珂川町市ノ瀬にある弁護士事務所所有の研修施設敷地内で、福岡市南区の飲食店従業員、高木隆二さん(30)の長男、海地(かいち)君(4)が、施設内で飼われていた大型犬2匹に頭など全身をかまれた。海地君は多発性外傷のため約1時間半後に死亡。悲鳴を聞いて駆けつけた施設管理人で祖母の高木晶子さん(56)も頭や腕などをかまれ重傷を負った。

 県警筑紫野署によると、2匹は秋田犬(体長約1.3メートル)とロットワイラー(同約1メートル)で、ともに6歳の雄。他の柴犬(しばいぬ)1匹とともに飼われ、日中は敷地内で放し飼いにされ、夜間は柵の中に入れていたという。海地君は10日から晶子さんの所に遊びに来ており、1人で庭に出て襲われたらしい。

 同署は、犬を所有している福岡県弁護士会所属の敷地(しきち)隆光弁護士(71)や晶子さんから事情を聴き、犬の飼育、管理方法に過失がなかったか調べる。

 敷地弁護士によると、施設は、自らが経営する弁護士事務所の研修用として所有している。週末は敷地弁護士が滞在するが、それ以外は住み込みの晶子さんが1人になるため番犬用に飼っていたという。

 海地君を襲った2匹を含め、3匹の犬はおとなしい性格だったが、ロットワイラーは2度、庭に入ってきたタヌキを襲ったことがあったという。敷地弁護士は「海地君が亡くなったことに飼い主として責任を感じる」と肩を落としていた。【扇沢秀明、岸達也】

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最終更新:10月11日23時34分

毎日新聞

 

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