| STATE | ENTRY | <<new | 17 / 36pages | old>> |
|
J-WAVE「地球の今を知る」特番
さて、そろそろGW目前です。みなさんは、どんな予定ですか？暖かいかなと思えば、急に雨が降ったり、強風が吹いたり、寒くなったりという日々だけど、そんな時、僕は地球も私たちと同じように生きている、その鼓動なんだな、と思います。GW、もしも少し時間があったら、そんなことを感じてみてはいかがでしょう？
僕はGWに、「地球の今を感じる」ラジオ番組のアンカーマンになっています。JAL one world presents J-WAVE Say! "Hello" SPECIAL BLUE PLANET (click) -Sounds of Istanbul- 旅人：岡田准一 4月30日 18：00〜19：55 オンエアです。 振り返ってみると、シカゴの大学時代、IIT工科大でDJの友達に無理やり、校内のラジオ番組のアンカーマンされたことがありました。大学の食堂の料理をもっと安くて美味しくしようというキャンペーンを開催して、署名を集めたのです。おかげでみんなの人気者にはなりましたが、食堂のおじいちゃんからは「君は、ここに二度とくるな！」と言われました。笑 それから、何ともう15年という時間が経ち、僕は日本で、ラジオ番組をやる機会を与えてもらいました。とても嬉しいです。今回は、科学者の視点と、J-WAVEがこれまで力を入れてきたテーマ「音楽文化と環境問題」をつなぐユニークな特番になっています。第一回目は、4月30日（月）岡田准一君とはイスタンブールについて、第二回目は、5月4日（金）歌手のUAさんと、沈み行く島ツバルについて、いろいろとお話します。 第二回目のUAさんとの番組の詳細は、また後日お知らせしますが、とりあえず、4月30日18時〜19時55分まで、時間がある方もない方も、是非聞いて頂いて、率直な感想を教えてください。 |
|
ブリュッセル・レポート
トルコでの予定が無事に終了し、僕はブリュッセルに移動しました。今回の出張の目的は二つありました。一つはトルコでの発表、もう一つはベルギーでの発表です。
トルコからは、トルコの文部科学書大臣（右）とトルコで有名な学校の校長先生（左）が一緒に発表会に参加します。今回のテーマは、トルコとＥＵの加盟交渉。トルコがＥＵに加盟するためにどんな交渉が必要か、ワーキンググループを作り、それぞれのワークグループに専門者を呼んでディスカッションをします。トルコという国のシステムは、1923年からヨーロッパの法律をもとにして作られていきましたが、今回は「郊外地域の再開発」と「教育」を、どうやってヨーロッパのスタンダードに合わせるか、をメインのテーマとしており、僕もそれに関する意見を言うためにグループに呼ばれた、というわけです。 一日目は、「教育」です。約1000人の参加者の前で、自分の教育ビジョンを説明してみました。現在、トルコには交換留学生プログラム「エラスムス」や「レオナルド」があり、これに参加することで、トルコの学生はＥＵメンバーの国やそれ以外に国でも、好きな国に自由に行き勉強ができるようになっています。これを利用し、日本に来ている学生もたくさんいます。僕自身も「レオナルド」の経験者。自分の経験もふまえ、これからトルコの未来の教育について話しをしました。 二日目は建築関係のワーキンググループ「郊外地域の再開発」のパネルに参加しました。現在、トルコの田舎では、たった16％しか既存のインフラを利用できていません。それ以外のところは、水道もない状態で、こういった地域をこれからどうやって開発していくか、話し合いました。僕としては、インフラフリーというアプローチは、ひとつのチョイスとしてあり得る、という提案をしましたが、基本的には、まずはインフラをつくる、そのためにはどうしたらよいかが先決だという方向でまとまりました。 ベルギーには三日間しかいませんでしたが、他の専門者と出会いや相談など、良い経験になったと思います。どこの国の専門者であっても、こうしてお互いの意見を尊敬する関係性があれば、これから何か面白いことができそうな気がしました。今後もお互いと協力し合って、ＥＵのどこの国も同じレベルで生活ができるような環境にしたいものです。でも、これはＥＵだけに限ったものではありません。先だって、ケニアに行った時も感じたことですが、世界のどこでも同じ生活環境レベルになったらいいと思いました。 これは可能不可能の議論ではなく、人の気持ちとして、そういう世界であってほしいという、僕の希望にすぎませんが。 ブリュッセルの帰り、半日だけドイツのケルンによって弟のガーデンハウスでバーベキューをやりました。ガーデンハウスとは車で市内から20-30分離れているところにあり、こういった所を安く借りて、ガーデニングや好きな趣味をゆっくり楽しめるようになっています。約３０hbの広さで、古い木造の家まで建ててありますが、ここにはトイレがないので、物置の空間になっています。一番下の弟も来ることができて、久しぶりに家族全員で集まりました。父も母もとても幸せそうでした。でも、翌日はまたみんなばらばらに、それぞれの場所へ戻っていきます。「これは私たちの運命だからしょうがないけど、みんなが頑張っているところを見ると、私たちも頑張れる。」という両親の言葉を、それぞれに抱えて。両親の言葉を胸に、僕は日本へ帰ります。それでは、また日本でお会いしましょう。 |
|
トルコ便り�９盥酸幻�けのイベント
僕はトルコに帰ると、どんなに忙しくても必ず引き受けることがあります。それは、子供向けのイベントに出演することです。特に、今回の子供向けイベントは、僕にとってとても特別な意味があるものでした。
そのイベント名は「一日科学者になろう！」です。僕がいま、行っているインフラフリー住宅の研究に興味を持ってくれた少年たちに、一日だけ、学者の生活を経験してもらおう、という趣旨です。彼らの想像力は、時に我々学者の意識を刺激してくれます。どんな住宅が発想されるか、とても楽しみなのです。 このイベントは、イスタンブール市が全面的に応援してくれて、市内の全ての学校に知らせを届け、「なぜこのイベントに参加したいか？」という作文を提出してもらいました。イスタンブール29区の学校から総勢15866人が応募してくれたそうです。反響の大きさに、僕自身驚きましたが、すごく嬉しくも感じました。残念ながら、会場のキャパシティの問題で、全員に参加してもらうことができず、提出してもらった作文から234箇所の学校を絞り込み、そこから１人ずつ参加してもらうことになりました。 インフラフリーには、18個のキーワードがあります。当日は、そのキーワードごとに、１グループ13人のチームを作ってもらい、水・エネルギー・衛生・自立生産・技術・構造・材料などを考えてもらいました。インフラフリー研究は、目の前にない未来を創造することになるため、ある程度のガイドがあったほうがいいということで、大学生の担当者と一緒に、僕の友人でもあり、トルコの有名な漫画家にも手伝ってもらいました。 朝8時から夕方5時まで、長時間だったにも関わらず、みんな集中力を持続して最後まで頑張ってくれました。結果は、最後に発表会を行い、それぞれの思いと体験を話してもらいました。その中のアイデアはどれもみなすばらしく、そこには優劣という世界を超えた、希望という可能性を感じ、感銘を受けました。 この中から、何人が科学を目指すのか、それは誰にも分からないけど、未知の世界を楽しく経験できたこと、違う学校の少年と出会い、一緒に組織的な思考、方法、物作りなどを体得できたことは、いつか大切な経験として生かされる日がくることでしょう。 科学じゃなくてもいいんです。自分の好きなこと、楽しめる道に向かうのが一番良い、わかりきったことかもしれませんが、僕はやっぱりそう思います。 |
|
トルコ便り�◆‘段魅殴好箸箸領�
みなさんは、イスタンブールにどんなイメージをお持ちですか。この町は、紀元前４世紀に古代マケドニアの王として、東方遠征を行い空前の大帝国を築いたアレクサンダー大王時代に造られており、今現在、62の属に分けられる様々な文明、宗教を持つ人々が一緒に住んでいます。これは意外と知られていないことかもしれませんね。そうした事情は、この町に住む人々のライフスタイルにも大きな影響を与えていて、それは「音楽」と言う分野においてもはっきりと表れています。イスタンブールは、ある意味で世界のいろいろな「音」が出会う町と言えるのです。
実は、こういったテーマで、4月30日にJ-Waveのスペシャル番組「Say 'Hello'Special-Blue Planet」がオンエアされます。僕は番組のアンカーマンとして、日本のミュージックシーンを代表する、ある二人の方のお話を聞き、世界の文化や環境などを考えていくことになっています。僕はラジオ大好きなので、とても楽しんでいます。詳しくはJ-WAVEのHPでご覧下さい。 そして、今回イスタンブールの旅に一緒に来てくれたのは、その二人のゲストのうちのお一人、岡田准一君です。「おぉ〜！！」と言う声が聞こえて来そうです。「きゃー！！」かな。（笑）岡田君は、イスタンブールの町を三日間巡り、トルコの音楽、文化を取材することになっていましたが、僕は学会やワークショップ、会議、取材などがあり、半日だけ一緒に過ごしました。 こうして、岡田君と一緒に過ごした半日は過ぎていきましたが、彼と一緒にイスタンブールの道を歩きながらたくさん話ができ、彼の世界観の広さを感じました。僕より若いけれど、僕がしてきていない様々な経験を持っていて、旅が大好きだという彼は、今回イスタンブールをどう感じてくれただろう。この旅が、岡田君の人生の一つの経験になってくれれば、こんなうれしいことはないと思います。 みなさん、番組のオンエアを楽しみにしていてください。 |
|
トルコ便り��
今日、約20時間のフライトを経て、トルコに着きました。いつもだったら、出国前に「行ってきます。」のコメントをアップするんですが、今回はとても忙しくてできなかったので、到着早々、書いています。
空港に着いたのは、夜の23時。にもかかわらず、ゲートを出たら、今回も少年たちが僕を出迎えてくれました。彼らの輝く瞳は、いつも僕にもっと頑張ろう！という気持ちを再認識させてくれます。 今回の出張はいくつかの目的があります。まずは、今月イスタンブールで行われる「国際エレベーター技術学会」の特別講師として発表を行います。また、トルコのＥＵ加盟交渉におけるワーキンググループのメンバーとしても会合に参加する予定になっています。 そして、イスタンブール市の子供350人を集めた「一日科学者になる」イベントも予定されていて、ここでは子供が一日だけ科学者になり、プロジェクトを最初から自分の力で考えて作り出す経験をしてもらおうと思っています。更には、トルコ全国の学校から一人ずつが参加、総勢1500人の子供を集めた発表会もあります。今回も、いつも以上に相当忙しい日程ですが、子供に「頑張る」気持ちを伝えるよいきっかけになってくれれば嬉しいです。 明日は、今回日本からご一緒している、ある一人の有名人ゲストと一緒にイスタンブールを回る予定になっています。さて、それはいったいどなたでしょうか〜！？そして、何のために今回トルコへ？明日のブログで公開できると思いますので、お楽しみに！笑 |