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広島 鞆の浦
広島空港から車で約1時間、瀬戸内海の真ん中に位置する鞆の浦という所をご存じですか?最近、架橋計画で新聞にも載ったりしています。万葉の歌にも詠まれている景観は、まさに絶景。架橋計画へ賛否両論が繰り広げられるのも、この貴重な自然の遺産を守りたいが故なのでしょう。
さて、僕はそこで何をしていたか? 僕は壁塗りをしていました。笑 ホワイトマン イシコさんと。笑 福山藩蔵の壁の修復作業を職人の方の指導を受け、みんなで行いました。建築科の学生時代、同じ経験をしていますが、この暑さの中での作業はなかなか大変なものでした。いい汗をかきました。笑 夕方は、港へ船を導く常夜灯のもと、三味線の音色にのり、地元のお囃子と踊りを教えていただきました。まるで時代がタイムスリップしたかのような不思議な感覚の中、変わらず引き継がれている伝統の大切さを感じました。 すてきな光景ですよね。 日本には、こうしたすばらしい場所が、まだまだたくさんあります。そして、いずれも過疎化により人口が減っています。貴重な景観を保存することと、地元の方々の生活を活性化させることには、常に矛盾があり、そこが大きな争点となっていきます。僕に出来ることは何だろう。僕の研究技術が、こうした矛盾を少しでも解消させられるものであってほしい、そう思い、更に自分の研究を頑張ろうと思いました。 みなさん、ありがとうございました。 |
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「宇宙エレベータ」 近日公開!
「宇宙エレベーター」が、アニメになりました。日本科学未来館で8月11日から一般公開されます。順次、全国の科学館などにも配信されるようです。
「宇宙エレベータとは、地球から約3万6000km離れた静止軌道上まで伸びた「新輸送システム」です。ロケット等よりも安全で、低コストでの運搬が可能になると言われています。現在は建設や運用などの問題で実現していませんが、将来、宇宙エレベータで軌道上の宇宙ステーションと地球を結ぶことができれば、宇宙空間への観光や、生活も夢ではないかもしれません。 今回の新コンテンツは、その宇宙エレベータが建設された21世紀後半に住む、中学生未来ミクが主人公。宇宙ステーションで働く父親に会いに、宇宙エレベータに乗って初めて宇宙へ旅立つ冒険の物語です。物語には宇宙エレベータのほか、家庭用ロボットや未来型のバイクなど、生活を豊かにするさまざまな科学技術も登場します。科学者たちが夢見て、研究を続けている未来の世界をアニメーションで表現します。この夏、是非親子でお楽しみ下さい。日本科学未来館」 僕はここで監修として関わらせていただきました。昔、夢物語だった世界も、手に届くような距離になってくる。科学研究には、始まりも終わりもないし、出来ないことはない。これを見る子供達が、「自分にもできる」ことを知ってもらえたらうれしいです。 プレス発表会。館長の毛利さんや声優、監修の先生方と。 現場の制作チームです。みなさん、本当にお疲れ様でした。 実は、映画の最後には、監修の先生3人のコメントが流れます。僕の映像コメントもありますので、笑わないで見て下さい。笑 ご覧になった皆さんの感想をお待ちしています。 |
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明治大学での「インフラフリー」授業
明治大学理工学部建築学科で「インフラフリー建築」の講演会を行いました。建築学科の澤田誠二先生が、僕に声をかけて下さり実現したものです。 澤田先生は、僕が今、助教をやっている東大大学院の研究室で、1966年に修士課程を終了しており、現在は明治大学の教授をやっていらっしゃいます。ドイツや日本のゼネコンにいた期間も長くて、たくさんの経験を積んでおられ、勉強になる楽しい話もたくさんお聞きすることができました。 今回の講演に来てくれた学生さんたちは、建築学科以外にも、いろいろな専門の学生が参加していたそうで、しかも誰も眠ることなく(笑)積極的に質問もしてくれて、講演をする側としてもとても楽しい時間を過ごすことができました。澤田先生と澤田研究室の学生さんのおかげです。ありがとうございました。 講演が終わって会場の外に出たとき、情報工学部の学生に「コミュニケーション技術をどうするつもりですか?」と聞かれ、その学生からも新たな提案がありました。僕から見ると「インフラフリー」は、これからみんなで考えて、みんなで作るアスペクトが多い研究です。こうして、若い学生が自分の意見やコンセプトを持ち寄って、どんどんこの研究に参加していってほしいと思っています。 講演の後、研究室で飲み会があり、そこでも学生たちといろいろな話をしました。話も尽きない中、時間の都合で失礼しましたが、その分は、今度渋谷の飲み会で話しましょう。笑 その模様は、またこのブログでご報告します。 |
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夏の子供イベント
帰国しました。まるで台風と一緒に戻ってきたようです。笑 その影響で実施が危ぶまれた子供イベントも、台風の勢力が弱まったことで、無事行う事が出来ました。
これは、主に小学生4年〜6年生の天文が好きな子供達、約30人が集まり、僕と一緒にワークショップを行う、というものです。みんなに「未来の家」を創造してもらいました。全員、積極的な姿勢で参加してくれて、すばらしいアイデアもたくさん出ていました。子供の可能性は本当に無限です。 夏休みは、このワークショップでの経験をいかして、是非、自分の好きなことを探求する時間をもってほしいな、と思います。 みんな、また会いましょう! どうもありがとう! それと、僕の大家さん&友人のお宅に子供が生まれました。僕の友人Oh!sumi氏は、これで「おじちゃん」になったわけです。年をとった感じがするよねぇ。笑 紗季ちゃんという生後2週間の赤ちゃんは、まだミルクを飲むか泣くか寝るか、という感じですが、とにかく小さくてかわいいです。 大きくなったら僕のワークショップに参加してくださいね、紗季ちゃん。 |
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久々のシカゴ
「環境システム国際学会」に参加するために、久しぶりにシカゴにきています。僕もメンバーである「アメリカ宇宙航空工学デザイン・エンジニアリング委員会」のセッションが立ち上がり、インフラフリー技術の発表をすることになったのです。世界から研究者が参加しているので、環境に関して現在どんな研究がなされていて、どんな結果が導き出されているのか、それを知り学ぶ非常に有効な機会にもなっています。
発表中の様子です。 ところで、なぜ久々のシカゴなのか、ちょっと説明しましょう。僕はシカゴにあるIIT(イリノイ工科大学)を卒業しているので、17歳から約4年間シカゴに住んでいたわけなんです。専門はもちろん建築だったのですが、建築という観点でみると、なおのことシカゴにいたことが役に立っていると感じます。シカゴは、アメリカの「建築の町」とも言われていて、20世紀の初めから様々な建築物を実際に見ることができる、すばらしい環境になっています。4年も過ごした街なので、大抵の場所は知っているんですが、1箇所だけ、僕がこの町を離れてから出来たものがあり、今回はそれが見たくて学会終了後、さっそく行ってみました。それは2004年に出来上がっ「Millenium Park]と言い、市内にある都市開発の建築物です。 Millenium Parkには、何時でもいっぱい人が集まっています。 僕が、大学生時代好きだった場所は「シカゴ近代美術館」。普段は、入場料が必要ですが、火曜日の5時以降は無料で解放されています。学生時代に限らず、こういう制度は最大限使いたいと思います。笑 この美術館は4階建ての建物で、いろいろなアーティストの作品が展示されています。撮影はできないのでお見せできませんが、おもしろい作品がたくさんあり、久しぶりのシカゴ近代美術館をたっぷりと堪能しました。 シカゴ近代美術館まで車で行ったら事故を起こしてしまいました!?いえいえ、これは美術館前にあるオブジェです。驚かせてしまったらごめんなさい。笑 毎日、ほとんどを学会の会場で過ごしているのですが、その窓から外を見ると、シカゴの天気はわかりやすく、急に雨が降ってきたり、夜もかなり寒くなったり、相変わらず5時から道が込んできたりで、不思議と10年以上の時間が経過しても、シカゴはあまり変ってないような気がしました。この町にはどこへ行っても、僕にはたくさんの思い出があります。そのせいか今回は出張に訪れた、というよりも、久しぶりに帰ってきたという感覚の方がしっくりときます。そういう僕でも、いつも成田空港に着くと、ようやく実家に帰ってきたような感じがして、妙にうれしかったりもするのも事実なのです。 やはり、人間にとって、自分が住んでいるところ、自分の「家」と言うのはとても大切なものですね。そう思うと、学生時代、日本で最初に住んだ狭い寮(3ヶ月で逃げ出した。笑)や、その後ようやく借りた壊れそうなアパートも、すごく懐かしく思えます。まぁ、また住みますか?と言われたら、すぐにも遠慮するでしょうが。笑 |