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Lamy labo

いつの間にやら増えていたラミー製品達のマニアックなネタを紹介します。

LAMY SAFARI 完全分解 その1 〜キャップ編〜
ラミー サファリ万年筆のキャップ部分を分解します。クリップ交換時の注意点なども。
分解する場合は自己責任でお願いします m(_ _)m
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※分解する前に・・
サファリは年代によってキャップの構造が異なります。
一見同じに見えますが、左から初期・中期・現行品。現行は2000年くらいからでしょうか?詳細不明です。
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初期型は天冠が金属のネジ式(M4)で、クリップ根元が別体パーツ。
中期型は天冠がプラスチックのネジ式(M5)で、クリップ根元が別体パーツ。
現行型は天冠がプラスチックの嵌合式で、クリップ根元はキャップ本体と一体化されています。
昔はは十円硬貨一枚あればバラバラに分解できたんですよね。
caution02.jpg

初期は天冠が金属製なので見分けがつきますが、中期と現行はそっくりです。
見分け方ですが、クリップの裏側、溝の中央に長方形の穴が開いているのが初期・中期で、穴が無いのが現行型です。
caution03.jpg


ここから先は現行型の分解方法になりますので、ご注意ください。
分かりやすいようにスケルトンボディのVISTAで挑戦。
safarioh02.jpg

2種類の道具を使います。天冠外し用にφ6程度の先端がフラットな棒、天冠組み立て用に内径がφ5程度のパイプ。今回は刃先が丸まった革ポンチ5mmを使いました。
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キャップの中に棒を突っ込んでグイグイ押し込むと、
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天冠が、
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ポコッと外れます。
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インナーキャップ側の嵌合穴の径が4mmくらいなので、4mmよりちょっとだけ太い棒を使う場合やプラスドライバー等の先細りの棒は注意が必要です。押し過ぎた際に勢い余って棒が穴に入ってしまい、穴が広がってしまうことがあるからです。この穴はキャップの気密性を保つのに重要なので、傷付けないようにしましょう。
このサファリは度重なる分解により穴がボコボコになってしまっています(^^;
safarioh07.jpg
天冠の爪
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天冠を外すとゴムのスペーサーが現れます。
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これは簡単に外せます。
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やっとクリップの付け根が見えてきました。
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そしたらクリップを片方づつ穴から抜いていきます。これも簡単です。
safarioh12.jpg
取れました。クリップを組み換える場合、ここで差し替えて再度組みなおせばOKです。
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インナーキャップを上から突付くと・・
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ポロッと落ちてきます。
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取り外した天冠とインナキャップ。この二つだけを
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合体!!
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更に合体!!! 変なキャップ完成。。
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さて最後に残ったシルバーのカラー。これは軽く圧入してあるだけなので引っ張れば取れます。
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これでキャップの分解完了!
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今度は組み立てです。最後の天冠を嵌める工程が一番難しい・・
ここでパイプを使います。パイプを奥まで突っ込んでインナキャップを押さえつつ、上から天冠を押し込みます。
safarioh23.jpg
safarioh26.jpg
パイプは天冠の引っかかり部分が収まる内径(φ5程度)で、インナキャップの中に納まる外形(7.5mm程度まで)を持つ筒状のものであればなんでも良いと思います。オススメしませんが、Z24コンバーターをパイプ代わりに使う方法でもなんとか組めました。
safarioh24.jpg
safarioh25.jpg

ペン先編につづく
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