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サルガド、衝撃の戴冠!初挑戦で大金星

 リナレスを破る大番狂わせで、ガッツポーズを見せるサルガド(右)=代々木競技場第二体育館
 リナレスを破る大番狂わせで、ガッツポーズを見せるサルガド(右)=代々木競技場第二体育館

 「WBA世界Sフェザー級タイトルマッチ」(10日、代々木第二体育館)

 挑戦者ファン・カルロス・サルガド(24)=メキシコ=が、王者ホルヘ・リナレス(24)=帝拳=に1回1分13秒TKO勝ちした。

 サルガドが初挑戦で世界を射止めた。“左30センチ拳”の威力は本物だった。立ち上がりに放った左フックはリナレスのガードのすき間をぬってテンプルを直撃し、ダウンを奪った。会場が凍りつく一撃だった。立ち上がってきた王者を冷静にコーナーに詰め、連打でTKO勝ち戴冠を決めた。

 無敗対決を制した新王者は「リナレスは偉大なチャンピオンだが、リングに上がれば関係ない。チャンスをもらって倒せて感動している」と喜びに酔った。左フックは「自然に出た。狙ったパンチじゃない。倒れた瞬間はすごくうれしかった」と笑みを浮かべた。

 世界的スターの座を約束されていた王者に「彼は未来を見過ぎたんだろう」と厳しい言葉も吐いた。ミラクル劇でベルトを故郷に持ち帰るサルガドは「何回も防衛して、メキシコで名のあるチャンピオンになりたい」と、サクセス・ロードの第1歩を踏み出した。

(2009年10月10日)
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