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◆報知新聞社後援「エキサイトマッチスペシャル」ダブル世界戦 WBA世界スーパーフェザー級(58・9キロ以下)タイトルマッチ ○ファン・カルロス・サルガド(1回1分13秒 TKO)ホルヘ・リナレス●(10日、東京・代々木第2体育館) ホルヘ・リナレス(24)=帝拳、ベネズエラ=がまさかの1回TKO負けを喫した。無敗同士の対決は立ち上がり早々、ファン・カルロス・サルガド(24)=メキシコ=の左フックが、リナレスの右こめかみにヒット。プロ2度目のダウンを奪われると、1分13秒でマットに沈んだ。初黒星をつけられ2度目の防衛に失敗したリナレスだが、陣営は来年以降の米国本格進出について、既定路線に変更はないと明言。日本ジム所属の世界王者は5人となった。
会場が静まりかえった。見開かれたリナレスの瞳は天井を映し出していた。ガードのすき間を打ち抜いたサルガドの左が右こめかみにヒットし、まさかのダウン。05年5月のWBA中米フェザー級王座決定戦で喫して以来、2度目の屈辱にまみれると、観衆の静寂は叫喚に変わった。立ち直る間もなく相手の左右の連打を食らい再びダウン。レフェリーが両手を広げて試合を止めた。「ダウンしたことに驚いてしまった。慌ててしまいました…」。わずか73秒。28戦目にしてゴールデンボーイに土がついた。
日本では2年8か月ぶりとなるリング。「緊張はありませんでした」と自然体を強調したが、17歳から過ごしている第2の故郷での凱旋試合で力みが出た。田中繊大トレーナーは「いつも1回は硬いので、いいパンチをもらうこともある。(最初のダウンは)ガードは上げたが目測を誤った」と重圧からミスを犯してしまったことを認めた。
プレッシャーにはもう一つの理由があった。来年から元6階級制覇王者でゴールデンボーイ・プロモーション(GBP)代表のオスカー・デラホーヤ氏とタッグを組んで米国に本格進出することが決まっている。試合前の会場で同氏からのビデオメッセージが披露されると、観衆からどよめきが起こった。「何も考えずに試合に臨んだつもりですが」と振り返ったが、サルガドには「ホルヘは未来を見過ぎていた」と浮足立つ様子を見抜かれていた。
まさかの敗北は米国進出プランに影響するのか。報道陣のリナレスへの問いをさえぎって、GBPのマッチメーカー、ロベルト・ディアス氏(40)が話し始めた。「今現在でも彼はゴールデンボーイ。もっと大きな選手になって帰ってくる」。変わらぬ期待を強調して、“前王者”の両肩をポンとたたいた。
帝拳ジムの本田明彦会長も「(次戦は)米国が基本線。精神的ショックがあるので、少し休養してから乗り込むことになる」と既定路線のまま進むと明言。「ぜひサルガドと再戦したい」と懇願したリナレスの希望が通じれば、来春にもボクシング大国でダイレクト・リターンマッチが実現する。
◆デラホーヤ氏 ビデオで激励も 〇…W世界戦のゴング前に、会場でデラホーヤ氏が西岡、リナレスを激励するビデオメッセージが披露された。「日本に行くことができずに残念。100%の力を出して西岡、リナレスがタイトル防衛する姿を見たかった」などとコメントした。米国進出を目指す両雄は明暗を分けたが、GBPのディアス・マッチメーカーは「オスカル(デラホーヤ氏)はまだ寝ている。あした電話をします」と日本時間11日未明に詳細を報告する。
◆ホルヘ・リナレス 1985年8月22日、ベネズエラ・バリナス生まれ。24歳。6歳でボクシングを始め、アマチュアで数多くのタイトルを獲得。16歳で帝拳ジムと契約し来日。02年12月、日本でプロデビュー。04年1月にWBA中南米スーパーバンタム級王座、05年5月には同中米フェザー級王座を獲得。07年7月にはWBC世界フェザー級王座を獲得した。昨年11月、現王座獲得で2階級制覇。身長173.5センチの右ボクサーファイター。弟のカルロスも帝拳ジム所属のプロボクサー。
(2009年10月11日06時01分 スポーツ報知)
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