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◆報知新聞社後援「エキサイトマッチスペシャル」ダブル世界戦 WBA世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)タイトルマッチ ○西岡利晃(3回終了 TKO)イバン・エルナンデス●(10日、東京・代々木第2体育館) WBC世界スーパーバンタム級王者・西岡利晃(33)=帝拳=が念願の米進出へ前進するV3防衛を達成した。3回に同級5位の挑戦者イバン・エルナンデス(26)=メキシコ=に強烈な左を浴びせると、ラウンド終了後にエルナンデスがあごを骨折した疑いがあるとして棄権。TKO勝ちした。陣営は王者が熱望する元2階級制覇王者ラファエル・マルケス(34)=メキシコ=との米決戦実現へ動く。西岡の戦績は35勝22KO4敗3分け。
必殺の左に挑戦者の顔がゆがんだ。3回。右を素早くかわした西岡が迷わず左をあごへぶち込んだ。後退するばかりのエルナンデスは3回終了後、いすに座ったまま立ち上がれず、相手陣営が棄権。「これからって時だったんで不完全燃焼ですね」と不満げな表情を浮かべ、四方のファンに頭を下げた。だが、しゃべることすらできなくなった挑戦者は試合後、病院へ直行し、下あごを2か所骨折していることが判明。単身赴任中で、約2か月ぶりにまな娘・小姫ちゃん(3)とリング上で再会し、「パパ大好き」の愛らしい祝福にようやく表情を崩した。
またも左で決めた。5月、敵地メキシコで元世界王者のジョニー・ゴンサレスを吹き飛ばし、日本人2人目の海外防衛の快挙を達成。原動力となった左を警戒されながらも、豪快に決めた。海外本格進出を見据え、打ち込みを増やすなど上半身をパワーアップ。フォームチェックも欠かさない。バンタム級時代の4度の世界挑戦時にはなかった威力が左に備わった。警戒されることを早くから想定し、今回は右の強化にも着手。1、2回は右を主体に種をまき、“KO”という名の花が芽生え始めた3回に満を持して顔面へ連発し、あごを砕いた。「効いてないわけないと思った。左が当たり始めたんで3回から強いのを打っていこうと思った」。相手の力量を見極める冷静さ。前の試合で同僚のWBA世界スーパーフェザー級王者リナレスのKO負けで生まれた異様な雰囲気と、2回のバッティングによる減点に動揺しない精神力。王者の仕事を完遂した。
まな娘の成長が快進撃を支えている。次戦以降の米ラスベガス進出はもちろん、最近では「娘が試合後にリングに上がるのが楽しみになったみたい。ボクシングをしていることを確実に覚えているまで王者でいる」と目標に掲げた。王者に父としての自覚も備わり、充実期を迎えている。
ボクサーの誰もがあこがれるラスベガス進出へまた一歩、近づいた。今後、日本人初のボクシング版“メジャーリーガー”となるべく、マルケスとの米決戦実現を目指す。「みなさんも見たいでしょう。僕もワクワクする試合がしたい」。強い選手に立ち向かい、倒してこそ世界王者。大きな野望と3連続KOで得た自信を胸に海を渡る。
◆西岡 利晃(にしおか・としあき)1976年7月25日、兵庫・加古川市生まれ。33歳。94年12月、JM加古川ジムからプロデビュー。98年12月、日本バンタム級王座獲得。00年9月、帝拳ジムに移籍。同年6月以降、元WBC世界バンタム級王者ウィラポン(タイ)に4度挑戦も、2敗2分けで王座獲得に失敗。階級転向後の08年9月、ナパーポン(タイ)を破り現王座を獲得。5月には日本人2人目となる海外防衛の快挙を達成した。168・5センチの左ボクサーファイター。家族は妻と1女。
(2009年10月11日06時01分 スポーツ報知)
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